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ページ10

『渡したい物がある。さっさと着いてこい』

「?うん」

やっべ。勢いで言ったけど、大丈夫か?




――――――――――

「わぁ、山の中にあるんだね。ご両親は?」

『知るか彼奴らなんて……』

夜月は何かを察したのかそれ以上何も聞かなかった。

『そこに座って待ってて』

縁側を指差しそう言った。

「分かった」

俺はお茶を入れ夜月の隣に座り

『ん』

簪を夜月に渡す。

表には出してないが、内心凄く緊張してる。

「私にくれるの?」

『色々と世話になったからお礼というか……受け取ってくれ』

「開けていい?」

『あぁ』

夜月は「なんだろう?」と言いながら丁寧に袋を開ける。

「これって、もしかして簪?」

簪を見たとき、夜月の顔が赤かった……気がする。

『夜月に似合うと思って買った』

「ありがとう。凄く嬉しい。大事にするね」

夜月かつけようとしたのを止める。

『貸して。俺がやる』

少し上から目線になったが夜月は快く簪を渡した。
簪を受け取り、丁寧につけた。

『家まで送る』

「いや、大丈夫だよ。私そこまで弱くないし」

俺は夜月の押しに負けたがせめて山の下までというのは受け入れて貰った。

「今日はありがとう!また今度」

『気をつけろよ』

夜月が見えなくなるまで手を振り続けた。

受け取ってくれてよかった。という気持ちが心を埋め尽くす。

「クゥーン?(何で簪にしたの?)」

家に帰る途中、琥珀が聞いてきた。

『何度も言ってるだろ。夜月に似合うと思って買ったんだ』

「クゥーン(簪を女の人にあげる意味は……)」

『琥珀、少し黙ってろ』

一瞬だが妖怪の気配がした。俺はゆっくり鞘から日輪刀を抜いた。

「流石、葵彼岸龍隊の竜ってところかしら」

声をした方を見ると夜月がいた。いや、夜月に変化している妖怪がいた。

何時もなら直ぐに首を斬るのだが今回は出来ない。

『くそ。お前夜月に化けんな!本当の姿見せろ!』

「それは貴方も同じでしょ?貴方、普通の人間じゃないでしょ」

この一言で俺は完全に理性が切れた。

『うるさい!お前と一緒にするな!』

『雪の呼吸 弐の型・雪崩』

俺はギリギリだったが妖怪を倒す事が出来た。

「クゥーン(どんな時でも冷静でいなきゃ!でも、怪我が無くてよかった)」

『すまない』

俺もまだまだだな。もっと強くなたないと______。

今日新たな目標が出来た。



‡‡‡‡‡‡‡‡‡
大正コソコソ噂話
琥珀の言ってた簪をあげる意味、戦闘中も気になったらしいですよ

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ユネル(分身)(プロフ) - つばめの手羽先さん» ありがとうございます! (2020年5月1日 20時) (レス) id: a9cbdd42b3 (このIDを非表示/違反報告)
つばめの手羽先 - わぁー!!派生作品だぁー!!乗っけとくねー!! (2020年5月1日 19時) (レス) id: 277c5322fb (このIDを非表示/違反報告)
ユネル(分身)(プロフ) - 頑張る! (2020年5月1日 18時) (レス) id: a9cbdd42b3 (このIDを非表示/違反報告)
?絵空?@低浮上。気になる方はプロフのひとことへ(プロフ) - 鬼滅だー!(何か私の好きそうな話になりそう……♪)頑張って(´p・ω・q`)♪ (2020年5月1日 18時) (レス) id: 4057832c66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユネル(分身)、豹蓮 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年5月1日 17時

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