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逢い引き ページ34

手紙を渡し着ていく着物を選んでた。折角の御出掛けだから少し位洒落込んでも良いよね。

今手元にあるのは、赤、黒、紫の着物がある。

『ねぇフクちゃん、この中で似合うのどれだと思う?』

「ん〜…………何時もは落ち着きのある青だからたまには明るい赤はどうかしら?」

『赤ね、わかった。ふふ、豹牙喜んでくれるかな?』

そう言えば「喜んでくれるんじゃないの?」と言われた。笑みを溢しながら着替える。

―――――――――――
着替え終わり姿見で確認する。赤い布地に百合の刺繍が施されており、帯は黄色。簪で髪を結いあげる。

「随分変わったわね」

『そうかな?』

肩に止まったフクちゃんがそう言う。私が『変じゃない?』と言えば「変どころか別嬪さんよ」と言われた。そこ迄変わったんだね。

そのあと、軽く化粧をし時間になる迄あや取りをしながら待っていた。



―――――――――――――――
あれから弐時間程たった頃屋敷の戸が叩かれ豹牙の声が聞こえた。

軽い足取りで豹牙のもとに行く。

『豹牙!待ってたよ』

心が踊ってる。とても待ち遠しかった。

そんなことを思ってると豹牙が私の事を見て固まってた。

『大丈夫?ボーッとしてたよ』

すると豹牙は我に帰り「大丈夫だ。早く行くぞ」と言い歩き出す。私の手をとりながら。

ふと見ると頭の上にあの時の白い狐が乗っかってた。

『この子豹牙の鎹獣?モフモフしてて可愛いね』

すると豹牙は頭の上にいる白い狐を持ち上げ私の方に渡してきた。

『ふふ。可愛い』

そんなことをぼやきながら撫でる。嬉しそうに目を細める。

「夜月の鎹獣って何だ?」

『この子だよ。フクって名前だよ』

そう言いながらフクちゃんを見せる。豹牙は目を輝かせ「梟だ!初めて見た」と言った。

豹牙の腕にフクちゃんを移動させる。

豹牙がフクちゃんに話し掛ければフクちゃんはそれに応答する。

仲良くするのは良いけどその笑顔を私に向けてほしいと思う自分が心の何処かにいた。



‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
大正コソコソ噂話
豹牙の鎹獣を見た時に『雪みたい』と思ったらしいよ!

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ユネル(分身)(プロフ) - つばめの手羽先さん» ありがとうございます! (2020年5月1日 20時) (レス) id: a9cbdd42b3 (このIDを非表示/違反報告)
つばめの手羽先 - わぁー!!派生作品だぁー!!乗っけとくねー!! (2020年5月1日 19時) (レス) id: 277c5322fb (このIDを非表示/違反報告)
ユネル(分身)(プロフ) - 頑張る! (2020年5月1日 18時) (レス) id: a9cbdd42b3 (このIDを非表示/違反報告)
?絵空?@低浮上。気になる方はプロフのひとことへ(プロフ) - 鬼滅だー!(何か私の好きそうな話になりそう……♪)頑張って(´p・ω・q`)♪ (2020年5月1日 18時) (レス) id: 4057832c66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユネル(分身)、豹蓮 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年5月1日 17時

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