【葵彼岸龍隊】竜の位に位置する2人の恋物語 (ページ31)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:2,106 hit

退院ページ31

あれから2日後。俺は退院する。

「退院出来ますがまだ激しい運動はしないで下さい」

と胡蝶に言われた。

部屋を出ると中庭で炭治郎が瓢箪を吹いていた。

『炭治郎、頑張ってるな』

「豹牙さん！退院出来るんですね！おめでとうございます！」

『ありがとう。お前も全集中・常中頑張れよ』

「はい！」

『それじゃ』

それから善逸達の病室に向かった。

善逸はベッドで丸まっており伊之助は病室を走り回っていた。

『お前達何時までそうしてるつもりだ？』

「だって辛いんだもん！！分かる！？豹牙さんは強いから良いけどさ！！弱いんだよ！！俺は！！」

「お前、勝負しろ！！」

『善逸、お前は弱くなんか無い。それに炭治郎だって辛い筈だ。だけど必死に鍛錬をして強く成ろうとしている。それに比べてお前はどうだ？ずっと逃げているだけじゃないか』

善逸は黙り込んでしまった。

『あと伊之助。今のお前は俺に勝てない。何たってお前はまだ全集中・常中をしていないからな』

少し強く言ったが、これでいい。お前達はまだま強くなる。今の言葉をバネにこれから頑張れ。

俺は蝶屋敷を後にした。

―――――――
『そう言えば、夜月と甘味処に行く約束してたな』

今夜月は何処に居るんだ？

そこで俺は手紙を書くことにした。

【退院出来た。今日、甘味処に行きたいんだが大丈夫か？拾肆時に迎えに行く。夜月は自分の屋敷で待っとけ雪原豹牙】

こんなもんか。

『琥珀、この手紙を夜月に渡して来てくれ』

「クゥーン(分かった)」

琥珀に手紙を渡し俺は昼食を作る事にした。

『今日は琥珀が好きな魚にするか』

俺は淡々と昼食を作る。

そろそろ帰って来るな。

「クゥーン(届けて来たよ)」

『ありがとう』

「クゥーン(それから手紙も預かってきた)」

『わかった。そこに置いといてくれ』

琥珀が帰って来てから数分後、昼食が完成した。

『琥珀、飯出来たぞ』

俺と琥珀はご飯をたべる。

普通だ。

昼食を食べ終え夜月から貰った手紙に手を伸ばした。

‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
大正コソコソ噂話
豹牙は人に手紙を書くのは初めてだったからどういう風に書いたらいいのか分からなかったらしいですよ！