【葵彼岸龍隊】竜の位に位置する2人の恋物語

お見舞い ページ27

伊黒が帰って只今絶賛暇中だ。

心の隅で『夜月早く来ないかな？』と思っている。

コンコンとノック音と共に「起きてる？入るよ」と夜月の声が聞こえた。

『入れ』

「怪我はどう？」

『まだ退院は出来ないが治ってきてるぞ』

「そっか、退院出来るようになったら鍛錬幾らでも付き合ってあげる」

可愛い。そう思った。

「あれ？豹牙どうしたの？」

『あっ、いや何でもない』

「そう」

夜月が可愛かったなんて言えるわけない。

「今日は任務があるから昼前には帰るね」

『そうか、頑張れよ』

もう行くのか………。もう少し一緒に居たかっな。そんな我がままを受け入れてくれるわない。今この瞬間に誰かの命が無くなっているかもしれない。

「そう言えば、後何日で退院できるの？」

『胡蝶が言うには一週間ぐらいって言ってた』

「そっか、頑張って治してね」

『あぁ。頑張って治すさ。早く鍛錬がしたいからな』と呟いたのは誰の耳にも届くことは無かった。


―――――――
あれから1週間が過ぎた。今日から炭治郎と伊之助と一緒に機能回復訓練が始まる。

始めになほ、きよ、すみに体をほぐされる。
俺は余り硬くなってなかったから全然痛くなかった。

次にアオイと鬼ごっこ。
俺は難なく捕まえることが出来た。

最後にカナヲと反射訓練。
流石柱の継子。中々湯呑みを取らせてくれない。

『流石だな。でも俺も伊達に葵彼岸龍隊の竜をやってない！！』

カナヲは驚いたのか一瞬動きが止まった。
その隙に湯呑みを取った。

でも俺はカナヲに薬湯をかけなかった。自分でも何故だか分からない。

「凄いです豹牙さん。カナヲに勝つなんて！」

『炭治郎も全集中・常中をしたら勝てる』

「全集中・常中ですか？」

真逆知らないのか！？

『全集中・常中は全集中の呼吸を四六時中する事だ』

「全集中の呼吸を四六時中！？」

『まぁ頑張るんだな。詳しい事はそこら辺の誰かにけ聞け』

「はい！ありがとうございます！」

竈門炭治郎。彼奴はこれからもっと強くなるだろう。

鬼の頭、鬼無辻無惨を倒すくらいまでにな。





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大正コソコソ噂話
豹牙は炭治郎の事を弟の様に思っているらしいですよ！

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