【葵彼岸龍隊】竜の位に位置する2人の恋物語 (ページ21)

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蝶屋敷と豹牙と夜月ページ21

『善逸、これからはちゃんと薬飲めよ』

善逸は頬を膨らませて「この薬本当に苦いんだよ」と言った。

『また来るな』

俺は自分の病室に帰ろうとしたら

「入りますよー」

「失礼します」

と声と共に入って来たのは

「豹…………牙？」

『ッ！夜月！何で此処に！』

夜月だ。

「どうしたの？その怪我！」

「えっ！！この前の美人さん！！また会えるなんて運命だよね！！結婚しよ！！」

「善逸さん煩いです。薬の苦さ100倍にしますよ」

それを聞いた善逸は静かになった。

『あぁ、少し油断したら相手の攻撃を喰らってしまっただけだ。直ぐ治る』

「そんな大怪我直ぐ治らないよ！」

この位普通じゃないか？

『炭治郎、これは大怪我か？』

「大怪我です！重症です！」

「炭治郎の言う通りだよ」

『そうか……』

「そういう事ですので早く自分の病室に戻って下さい」

やばい。帰らないと……。

『善逸』

「？」

俺は善逸の耳に口を近づけ

『お前に夜月は渡さないからな』

と伝えた。

善逸はびっくりしていたが、少し笑い「頑張って下さい」と言った。

『夜月、後で俺の病室に来てくれ』

「？分かった」

俺は急いて自分の病室に帰った。

『やべぇ。俺何も考えず夜月に言ってしまった』

「クゥーン(頑張れ。豹牙なら大丈夫！)」

心臓が外にも聞こえそうな位ドクッドクッ鳴っている。

「豹牙～！入るよ」

夜月が顔を覗かせながら言う。

『あぁ』

「話しって何？」

『俺は夜月が好きだ！』と言おうとするが口から出ない。

『夜月はす、好きな人はいるのか？』

出てきた言葉は俺の言いたい事ではない。

「好きかは分からないけど気になる人ならいるかな」

気になる人？誰だ？

『そうか』

『夜月』

「何？」

『俺はお前が……夜月が……好きだ！』

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大正コソコソ噂話
善逸は豹牙が夜月の事が好きという事は音で分かったそうだよ！