謎の出会いとヤクルコと ページ34
「あー、やば」
ペロリと口の端に付いたヤクルコを舐めとり、謎の誰かに向き直った。
「ヤクルコ、美味しく頂かせていただきました」
「そうか」
…私より若いであろうこの見た目にしてこれ程までの貫禄…。
今ならこの人がどこかの隊長だとか、そんなことを言われても信じ切ってしまうかもしれない程の威風堂々とした構え方だよ…。
妙なことに感心しながらも、時間を思い出し急いで頭を下げた。
「それでは、お先に失礼致しますね!」
「ヤ──」
何かを言いかけられたような気もするが、兎に角駆け足だ!
私は教師、今は修学旅行。
当然、就寝時間も決まっており、神威たちに何も言わず野放しにする事など当然できるわけがないのだ。
(そんな事したら…)
星海坊主先生の光る頭と、それよりも強く輝く眼光を思い出しゾクリと肩を震わせる。
私はまだ教師生命が惜しい!
…大人しく規則に従うため、より一層迷惑をかけない程度に走る足を早めたのは仕方ないと思うんだ、うん。
「生徒達ぃ、寝る時間ですよー!!」
「あ、センセーお帰り」
「センセー惜しかったアル!もう少し早かったらワタシの必殺竹輪打ちを見せれたネ!」
「なにそれめっちゃ見たい!」
何その抗えない吸引力!と思考が移りかけるも、必死で教師モードに切りかえた。
あ、危ない…。竹輪打ちなんて見たすぎるけど、テカる頭が現実に戻してくれたよ…。
「春雨高校は消灯時間だよぉー、銀魂校もそろそろじゃないかな、だいじょぶ?」
「忘れてたネ!帰らなきゃアル!!」
どうやらあちらもそろそろらしく、慌ただしく手を振りながら総悟を連れて銀魂校のスペースに戻って行った。
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じょうぎ - 楽しく読ませていただいています!更新頑張ってくたさい! (2020年4月24日 17時) (レス) id: 584ba0be0a (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 今日からちょこちょこ投稿したものの修正をして行きますので、ストーリー自体は変わりませんが、掛け合い等は変化していると思います。よろしければご覧ください…… 。 (2019年3月25日 16時) (レス) id: 3dc5cde6ef (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 紺15さん» コメント有難うございます。面白いといっていただき、とても嬉しいです!なるべく早く更新していこうと思うので、よろしければご覧ください… (2018年12月18日 22時) (レス) id: 26755ac849 (このIDを非表示/違反報告)
紺15 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!更新がんばってください!応援してます。 (2018年12月17日 21時) (レス) id: 066ea7ef76 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 幽銀さん» 是非とも拝見させて頂きます! (2018年8月20日 10時) (レス) id: bc63f6c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にわとり | 作成日時:2017年12月27日 21時