最初で最後の君からの返事。 ページ15
オレがついた頃には、小エビちゃんは人じゃ無くなってた。
浮いている小エビちゃんを急いで下ろして抱き抱えた。
オレは一生分の涙を流したと思う。
テーブルに手紙が置いてあった。
小エビちゃんを抱き抱えながら読んだ。
愛するフロイドへ。
口で言えなくてごめんなさい。
ずっとずっと好きでした
あなたのお嫁さんになりたかったし
あなたのこどももほしかった
でももうたえられない。いきていけない
わたしのことをわすれて
かわいいおくさんつくってこどももつくって
わたしのことをわすれて。
は?ふざけんじゃねーよ
忘れないで下さいっていったじゃん。
可愛いのは小エビちゃんだけだよって、
ずっと、ずっと、いって、きたじゃん
なんでわすれちゃうの?
可愛い奥さんになれんのは小エビちゃんしかいねーし、
オレの子供作れんのも、小エビちゃんしかいねぇ。
オレのほうが小エビちゃんを好きだし、愛してる
覚えてろよ。小エビちゃん。
オレはオレを覚えていなくとも、Aの事は、
忘れない。
ぜってー忘れない。
忘れてやらねーから。
だから、Aもオレを忘れないで。
どうか
どうか
返事を下さい。
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作者名:ケチャップになりたかったトマト缶 | 作成日時:2020年8月13日 22時