すまんだら6 ページ6
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ダメだと言ってくるコネシマを躱しながら用意を進める。
「というか、妹と一緒の部屋使えるやろ」
｢どんな家かによるかもやけど｣と急にフォローしてきたトントン。
安心しな、あたしも構造知らん！
「なんだトントン知らんのか。
こいつ妹に嫌われてるゾ」
「え？そうなん？」
「いやいやいやいや、急なプロパガンダやめてもらっていいか？
嫌われるようにしてるの、OK？」
「なんでまたそんな事…」
オスマンから呆れ眼で見られる。
ジト目で返すも答えを聞くまで納得しなさそうなので諦めてため息をこぼす。
「負い目感じてほしくないからね。
妹の中では"自由奔放で苦手な姉"でいたいのよ」
妹に時間を割いてたことが苦だったわけじゃない。
家に金は入れるが何を考えているのか分からない、っていう立ち位置が楽になったのだから仕方ない。
「さてと、鍵閉めるよー」
「まだ紅茶残ってるから無理めぅ〜」
「いや、うん、まぁそんな気はしてたけども」
結局みんな好き勝手に帰るらしい。
誰かが鍵を預かってくれるらしいので、帰る時に連絡しろとのことでした。
あそこ私の部屋なんだけどな…
「にしても、新しい家族なぁ…」
今度の運転手は悪友内でトップの顔立ちのコネシマ。
しみじみと声を出したので拾ってやろうと思う
「なんだい？またコミュニティの話でもする気かい？」
「この場合って第二コミュニティになるんか？」
「第一コミュニティでしょ。
弟が増えただけだし」
「そんなもんか」
納得してないのか下唇を突き出しているコネシマ。
イケメンなんだからやめときな
そんな顔しても114514な顔面偏差値が少ししか下がらないの意味分かんないわ
「…新しい家庭は第何コミュニティや？」
「えー？
そんなのその人の付き合いによると思うけど…」
しかもコミュニティをどこまで区分するのかにもよって数が変わりそう…
家庭ってことは結婚かぁ…
え？コネシマそんな予定あるの？？
まさか悪友たちの誰か…！？
……うちのメンツにそんな奴おりゅ？？
「あ、分かった」
「何がや」
「新しい家庭は、子供にとっての第一コミュニティ」
「そりゃ…そうやろうな、うん」
「こうやってコミュニティが作られていくのね、うんうん」
「何一人で納得してんねん」
いつものうるささはなく、くつくつと笑っている。
…助手席という特別席で見てる私はもしや幸せ者では？
「なんや？ボケっとこっち見て」
「なんもないですぅ」
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作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2021年3月20日 17時
