すまんだら5 ページ5
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外に出てから歩いていると車が近付いてきた。
なんで迎えがお前やねん
「マンちゃんはー？」
「食器とか並べてる」
なら仕方ない。
助手席に乗り込んでシートベルトを締めた。
それを確認した悪友は車を走らせた。
「この後は？」
「末っ子くんに懐かれたから一泊分の荷物持ってまた行くつもり」
「荷解きどうするんだ？」
「春休みは始まったばっかりだから」
「それ終わらんやつやんけ」
バリトンボイスが爆笑してる。
大丈夫大丈夫、終わらせるよ、きっと
「ちょ、なにこれ…！？」
「おかえりめぅ〜」
金を貸してくれる悪友グルッペンの思想を右から左へ聞いているとマンションに到着。
部屋を開けると綺麗に家具が配置されていた。
「いい感じなんですけど！？
天才では？？？」
「ええやろ？
オレが提案したんやで！」
「よしよしコネシマ、Good boy.」
「誰が犬や！」
そう言いながらも頭を撫でる手を退けないコネシマまじチワワ
家具とかは全て配置済みで、片せれる小物は片してくれたらしい。
おまいらエエ奴やな…！
「じゃ泊まりに来てもええやんな！」
「…は？いつ？」
「ん？ちゃんと手伝ったら出入り自由なんやろ？」
「おいコラ誰だホラ吹いた奴」
「え？そういう約束なんやろ？」
悪友内でも常識人寄りであるトントンが言った時点で察した。
やっぱ根源はお前かグルッペン！
「広めの部屋にしたんだ、察しろよ」
「察したくねぇよ」
悪友たちのたまり場になるそうです。
ソファーでいいから住まわせてくれねぇかな…
「弟くんたちどうやった？」
優雅に座椅子に座りだした茶髪糸目のオスマンが聞いてきた。
あの、ぶたもちクッション潰れるから体重かけるのやめてくんね？
「末っ子がめっさ可愛くて倒れそう」
類が可愛かったことを全面に伝えてから荷物の準備をする。
コネちゃん、下着の用意とかするから近くに来ないでもらっていいか？
「なんで旅行カバンに服つめてんの？」
「末っ子が泊まってって泣きついてきたから」
「いくつなん？」
「この春から小3って言ってたかな」
同じだね、みたいなこと言ったから多分あってるはず。
…あれ？洛と類の間すごい空いてるくね？
「部屋は？」
「あー…
ソファーあったし、最悪そこで寝れるでしょう」
「アカン！」
「なんでや」
コネシマが横でキャンキャン吠えだした。
助けを求めようにも人様の部屋でガチくつろぎしてる奴しかいねぇ
追い出すぞテメェら
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作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2021年3月20日 17時
