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「今までごめんなさい。
謝って許されることじゃないと思うけど…
それでね？ 貴方との契約を破棄しに来たの」
「...は、き？」
「ええ。
この小屋から出て自由に生きていいの。
印はどうにか隠しながらになっちゃうけど」
消す方法ってあるのかしら？
火傷とかと同じ扱いなら目処は立ちそうだけど…
「.....れは、...ぅぃ.....のか？」
「え...？」
「必要ないから捨てるんか！？」
「ちっ違うわ、この小屋に居なくていいのよ？
ほら、鍵もあるから、ね？」
切羽詰まったような彼を少しでも安心させようと笑顔を向ける。
鍵を外すために後ろに移動しようと横を通ったら手首を掴まれた。
「えっ！？」
「なんでや……
やっぱり捨てるつもりやんか！」
違う、と答える前に電気が走ったかのような鈍い音が聞こえた。
「〜〜ｯ!!」
「大丈夫！？
手袋を外すから離して」
「……イヤや。
行くとこもないのに、捨てられたら死んでまう…」
泣きそうな声色で下を向いたまま動かない。
……どうしたものかしら
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作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2021年3月20日 17時
