すまんだら4 ページ4
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類とは写真撮って、アイツらに見せてやらねば…
「おっ、お姉ちゃんは知ってたの！？」
やっと動き出した妹が慌てて聞いてきた。
「知ってるから来たのよ。
お父さんだけなら来る必要ないでしょ？」
「た、確かに…」
納得している妹を他所に、父と母の方を見る。
「むしろ、弟たちの反応を見るにあたしのことは知らされてないみたいだけどね」
「こっちも何かサプライズ出来たらなって…」
父が苦笑いしながら答えた。
別に怒ったりしてないので気にしてないことを伝えた。
てか、気にするなら弟たちか
「おねえちゃんができるって聞いてたけど、二人もできるなんて…！」
とても嬉しそうな類がいるので何でもいいです。
この子可愛すぎ
「えっと、姉さん？」
二人目の姉が登場したせいで呼び方に少し困っている洛に声をかけられた。
「好きなように呼んでいいよ〜
なぁに？」
「一人暮らしって言ってたけど…」
「今日からね。
タイミング的にちょうどいいかなって」
わざわざ部屋を開けてもらうのも悪いからね、と内心思う。
「あ、友達に連絡入れてくる」
"部屋"で思い出した。
危うく電話ラッシュに見舞われるとこだった。
玄関付近で誰にかけようか悩む。
う〜ん、一番まともな判断してくれそうなトントンで
《もしもし？どうした？》
「今日の晩ご飯お寿司だから帰る気ない」
《鍵どうすんねん》
「確かに…！
一旦帰った方が良いか…」
《グルコネに支配されたくなかったら帰ってくるべきちゃう？》
「はーい、すぐ帰りまーす」
住居時間半日も経ってないのに荒らされるとか勘弁だわ
迎えをお願いしてから電話を切った。
てかもう帰るんなら寿司いいか、ワンチャン誰かの誕生日のとき食べるっしょ
リビングの扉を開けて伝えようとしたらタックルを喰らった。
「うぇっ！？」
「お姉ちゃん一緒に住まないの！？」
タックルしてきたのは類で、半泣きでした。
一人暮らしについて理解してなかったのか…？
「そうだよ。
なんならもう帰るつも「やだぁー！」
「えぇ…？」
「ワガママ言うな」
源が類を引っ張り剥がす。
うーん、こんな風にならない為に顔合わせだけのつもりだったのに、類の何かに刺さってしまったか…
「…Aちゃん……」
「うん、友達迎えに来てくれるから行くね。
鍵もかけてこなきゃだし」
母が心配そうに聞いてきたけど、戻ってくる気はある事だけ伝えて玄関に向かう。
これは多分着替えもいるやつだな
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作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2021年3月20日 17時
