すまんだら3 ページ3
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近場で降ろしてもらい、ヘルメットを外すと髪を直される。
「あんがと」
「ええよ〜」
「きゃ〜！糸ちゃ〜〜〜ん！！」
ヘルメットを渡していると聞こえてきた声。
間違いなく母のもので…
「…え、大丈夫なん？」
「多分 妹が驚いて腰抜かしたんだと思う…
ほら、弟たちができるって言ったじゃん？」
「あー、言っとったね。
はよ行ってあげな、お姉ちゃん」
「行ってくる〜
また連絡入れるね！」
小走りで目的の家へ向かう。
外観と表札を確認していざピンポンを…
無視して上がり込んじゃう！
「お邪魔してまーす。
お母さんの声聞こえたけど大丈夫？」
声のする方へ進んでいくとリビングに出て、みんながこっちを見ていた。
「……え、どちらさ「Aちゃん！
お引っ越し終わったの！？」
「言ってくれれば迎えに行ったのに…」
「気にしないで、顔合わせに来ただけだから」
母と新しい父が駆け寄ってくる。
妹はソファに、何故か逆向きで座り込んでいた。
「そうなの？
みんなでお寿司食べる予定なんだけど…」
「待って友達に連絡入れる」
お寿司が待ってるんなら話は別！
ってことで連絡を後で入れようと思う。
今は不思議がってる弟たちに挨拶しなきゃね
「はじめまして、糸の姉でAって言います。
一人暮らしするからたまに会う親戚の人ぐらいの認識でいいよ」
すっごい見てくる。
せめてなんかしゃべって、笑顔がもたんのよ…
「どうも、長男の源です。
メガネが次男の洛、末っ子の類」
「源、洛、類…
おっけ、覚えた！」
次会うときは分かんないかもだけど！
源に親指を立ててみせたら、一瞬冷めた目で見られたけど気にしません。
そういったのは慣れてるからね
「お、
洛におぶさっていた類が感動したような顔で目の前に来た。
うん、君も"The・弟"って感じするよ！
「類...くんは何年生？」
「類でいーよ！
ぼくはもうすぐ3年生！」
しゃがみ込んで聞くと、眩しい笑顔で答えてくれた。
悪友たちにはない可愛さ…！
てか普通にこの子かわいい…！
「そうなの？
お姉ちゃんも大学3年生だからお揃いだね！」
「！ うん！」
笑顔が眩しすぎるぜ…！
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作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2021年3月20日 17時
