21:40 ページ14
.
動画の振り返りがもうすぐで終わる。
大先生も多分気付いてる...
おまけでAが出てきたシーンが上がってない。
どの動画だったのか二人とも忘れているのは、最初の方で察してたけど...
あー、違和感はこれか。
確か声も入ってたはずやから、多少なりとも勘づく人はおるはずやのになかったからや...
これはやらかしましたわ
『...さて、終わってしもたで......』
絶望の声色が聞こえてきた。
「おん...終わったな...」
二重の意味で...
うわー、これどうしよ...
『あれ？出てるん今週って話やなかった？』
俺もそう聞いてた気がする。
でもシークバー動かして確認したけど、無かったんや...！
『あー、その、すまんな。
ワイらの勘違いとかが色々重なってしもてたみたいやわ...』
何も反応しない俺に代わって大先生が話を続ける。
たまにクリック音が聞こえるから大先生ももう一回確認してるんやろな...
『え、どうする？』
「んー、どうするか確認してしゃべで言うかやけど...」
『じゃあしゃべで！
見れん人はちょっと待っててな！
そんなわけで終わります〜、ほなな！』
出来るだけ平静を装ってから答えると、大先生は早々に放送を切り上げた。
"終了しました"の文字が出たことを確認してからAを呼んだ。
「荒れてたね」
「ホンマごめん！！」
「ええて。
グルッペン兄さんに確認したけど、好きにしろ言われた。
あ、大先生の声聞きたい」
スピーカーに切り替えて、ハウったらすまんなと大先生に声をかける。
『Aちゃんごめん！』
「ええんやで。
それに何も考えずに出たわしも悪いんじゃ。
出た後に画面見たら放送画面だって、やべぇってなったけど大先生が普通だったから平静保てたし」
「絶対 名前聞こえたやんなぁ...」
「あ、動画はあだ名呼んでたもんな...
うーん、メインで動いてる人達で決めてもろてかまんで」
『ええか？
エゴサとかしたらアカンで？』
「大先生とちゃうんで」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2021年3月20日 17時
