ネタ倉庫の主役はw.r/w.r/d! (ページ13)

今日:8 hit、昨日:22 hit、合計:3,102 hit

tn ページ13

.

「アイス食べたい」

ワガママ娘のその一言でトランプ勝負が始まった。

残念なことに負けてしまったのでコンビニに向かった訳だが...

「スマホ忘れた...」

新作のスイーツ出てるし食べたいか聞こう思たのに...

うんうん悩みながら好きそうなのをカゴに入れてレジに向かった。
覚えといて帰ったら言わなな...

肌寒くなくなった頃帰宅する。

「ただいまぁ」

犬のように出迎えてくれる姿も、声もなかった。

「あれ？Aー？」

「はーい、ここですよー」

何処やねん、と思いながらも倒れたりはしてないようで安心した。

デ○ステでもしてて手が離せんのかもな、とか考えていたが何やら誰かと話しているような気がした。

「...そりゃ、スイーツですがな」

声の方へ行くと、ワイのPCの前でヘッドセットのマイク側だけ耳に当てていた。

「え、なんしとんの？」

「気分が沈んでそうな人からかかってきたから取った」

"気分が沈んでそうな人"？
首を傾げると笑うのを我慢しながら画面を指してきた。
その画面を見て、全てを察した。

「あ！ごめっ」

生放送に間に合わなかったことよりも、本名を呼んでしまった後悔が先にきた。

咄嗟に謝るも人差し指を口元に持っていき内緒のポーズをされる。
言葉を飲み込み、時間に気付いてなかったスタンスに切り替えた。

「ええんやで。
じゃ食べてくるから大先生またね」

早く座らんせ、と言わんばかりに場所を空けるA。
ヘッドセットのミュートボタンを押して、雑に被せてきた。

『...はん行こねー』

被せられながら何となく聞こえた大先生の声。
多分飯やろ

簡単に整えてからミュートボタンを押し、リビングへ向かったAに伝える。

「はーい」

扉から手だけ出してひらひら手を振りながら答えてきた。

「聞こえた？」

『もちろん。
ほな、ゲストも来たし動画の振り返りからやってこか』

「遅れてすまんな。
土曜からやっていこか」

何事も無かったかのように始めたのでコメントは荒れている。
まぁ後でちゃんと説明するから待ってくれ。

少しだけ感じた違和感はコメントビュアーと一緒に蓋をした。