私と彼の、恋愛のお話。【時透無一郎】

道のり-15 ページ17

Aside

『 何でこんな事になったかなぁ……。』

今、私達2人は同じ部屋でホテルにいます。

そ、そんな不純な動機じゃないからねっ？！

無「え、僕は嬉しいよ？」

――じゃ無くて！！


事の発端は1時間位前。

スマホのニュースを見ていると。
-〇〇駅へ向かう路線で衝突事故が発生。明日まで運休を見通している-との事。

そう、〇〇駅とは、私達が帰る予定だった駅……！！

同じような人が多々居り、ホテルも連れで1部屋までなんだってさぁ。


2人きりでホテルって……あんなコトやこんなコト……ってばかばか！！


無「なーにさっきから1人で赤くなってんの」

『 なっなんも無いし！！』


――――――
とりあえずお母さんにも連絡したし。
ご飯も食べたし。
お風呂も入ったし。

無「お風呂気持ちよかったね」

『 そうだねぇー……あのさ………………』

無「何？どしたの？」

『 いやいや、どしたの？じゃないわ！何でベッドが1つしかないからって同じベッドで寝る訳！』

無「いーじゃんいーじゃん。」

『 そっちは慣れてるのかもだけどさっ……、こっちはドキドキしてんの！』

すると、ピシャーンと固まって動かなくなった無一郎。

無「A、……はさ、今、……俺がドキドキしてない…………、とでも、思ってん、の？」

へっ、と間抜けな声と共に





ぐるん







天井と綺麗な無一郎の顔が目の前にあった。

無「Aのせいだから｣

嫌だったら殴るなり蹴るなりして、と言う無一郎。


するりと私の手をにぎにぎとし、恋人繋ぎをしたと思ったら

無「抵抗しないならそういうコトだと思っていいの？」

いや、じゃない。

少し怖い。

恥ずかしくて顔を背けていると




するっ……

お腹ら辺に無一郎の手が滑り込んでくる。

『 ひゃっ……らめっ…………』


にやりと色っぽい顔を見せる彼。



――――どうやら彼は止める気は無いようだ。


無「今夜は寝れると思うなよ？」

彼の瞳は私しか捉えてなかった。

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