道のり-14 ページ16
Aside
『 ね〜無一郎、どこ行くの』
さっきからこのやり取りの繰り返し。
無「んー、秘密」
黙って着いてくれば良いでしょ、なんて言う無一郎。
電車に乗り、2駅先位の駅でおりる。
―――何かここの町にあったけ？
デートスポットなんて、ここの町には聞いたことがなかった。
『 ねー無一郎。ほんとにどこに連行する気』
無「連行とか人聞き悪いなぁ」
そう言うとふふふ、なんて笑って手を引っ張ってくる無一郎。
仕方なく、黙って着いていく事にした。
――――
無「着いたよ。」
目の前には――――――
綺麗なキラキラと輝く海。
『 わぁ……綺麗………………』
私たちの町は内陸の方に有り、海なんて滅多に来ない。だから、前々から海行きたい〜って言っていたのを聞いていたのかもしれない。
無「前、海行きたいって言ってたでしょ。長期休暇じゃないから身近な海しか連れて来れなかったけど─────Aっ？！なんで泣いてるの……！」
え……？
泣いてないよ。と言おうと思って目に手を添えると。指先に濡れた感触。
『嬉し泣きだよ、 』
無「っ…………、ほんと、そーゆとこ。今のはAが悪いから。」
え、？と思った瞬間。
ちゅっ
何度も唇を確かめるように、各方向から甘いキスの雨。
『 だ、誰かに見られちゃうっ……』
無「どーせ、知らない人しか居ないから。」
そういう無一郎は、少し色っぽい顔を浮かべていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テニラブ - 沙羅さん» ありがとうございます😿💗 (2022年6月1日 16時) (
レス) id: 778d8ad67d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - キュン死しそうなぐらい良い話ですね (2021年9月9日 20時) (レス) id: f15528bb75 (このIDを非表示/違反報告)
テニラブ - 香澄さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年12月2日 22時) (レス) id: f952c13014 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - とても素敵なお話ですね。続きが気になります。頑張って下さい(*^-^*) (2020年12月2日 18時) (レス) id: fc346cb028 (このIDを非表示/違反報告)
テニラブ - ぽんさん、外したいと思います。本当にありがとうございます (2020年11月28日 8時) (レス) id: f952c13014 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：テニラブ | 作成日時：2020年11月27日 18時
