Values (ページ16)

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マジックペーパー 2 ページ16

色々喋りながら片付けると、意外と早く片付けが終わった。重ねて見ると、大きな段ボール二箱分はありそうな位の量になった。

「魔方陣に見えるの少ししかなかったね」

「それさえも偽者だったりするかもしれないぞ」

「まあその辺は魔法小にでも行って調べてもらえばいいと思うっす」

「分かるのかな?…あれ、未完ちゃんどうしたの?」

「これ…」

そう言って未完ちゃんが見せたのは、幾つかの二次元コードが書かれた紙だった。落書きみたいな絵が多い中で、この一つだけ手描きには見えない。

「何の二次元コードだろう?」

「さっき読み込んだとき解析不能だったっす」

「へぇ。じゃあ誰かが作ったのかなぁ」

「二次元コードは全部誰かが作ったものっすよ」

「あ、そっかぁ」

スウィーツとつる公が二人で色々話している。最近仲良いよな、と思っていると、後ろの方で未完ちゃんが考え込んでいるような表情をしていた。声をかけようとしたけれど、そう思った時にはもう別の話題に移っていた。

「ねえ名作、これどこに置けば良いかな?」

「え、あ、何が?」

「この紙だよ」

「ロッカーの中…には入りきらないか」

「そうなんだよね～。てことで、名作のロッカーに半分入れさせて」

「巻き込まないでくれるかな!?」