Ｍ / ２８ ページ29
．
あるバイトの日の出来事。
遠征から帰って来た野間さんと誠也くんがお店にやって来た。
「Aこっち来て〜」
『はいはい』
「ずっとここにいて」
『はいはい、』
さっきから誠也くんはずっとこの調子。
久しぶりに会ったからかな？と思ってたけど、
こんな風に人前では滅多に甘えてこない。
「酔っとんな」
「酔ってないです〜」
なるほど、そういう事か。
それにしても誠也くんがお酒飲むなんて珍しい。
『なんかあったんですか？』
「お前に会えて嬉しいんやろ」
『絶対違う！』
試合で何かあったのかな、とか頭の中で色々考える。
そんな私を見兼ねた野間さんが、
「ただ単にこいつが酒弱いだけやで。笑」
と、けらけら笑いながら
誠也くんが飲んでいるグラスを見せてきた。
確かに全然飲んでない…
のに、めっちゃ酔ってる。
『誠也くんってお酒弱いんや』
「弱くないしー」
弱点みっけ。笑
《ももちゃん、生二つ！》
『あ、はーい！』
他のお客さんに注文を言われて、
誠也くんの元から離れようとすると
「…行くなよ、」
『えっ、えー…』
私の腕を掴んで離そうとしない誠也くん。
その辺の面倒くさい酔っ払いと変わらないな…笑
と、思いながら野間さんに目で助けを求める。
「誠也。もも困ってるやろ」
「えー！だってー！」
野間さんに駄々をこねている間に
隙を見計らって誠也くんの元から脱出した。
誠也くんって酔ったら、
いつもの倍 子どもっぽくなるな…笑
忙しくなってきて、暫く店の中を動き回る。
暫くするとやっと落ち着いてきて、誠也くんの元に戻ると
『寝てる…？』
耳まで真っ赤にしてカウンターに突っ伏していた。
『てか、野間さんは！？』
「帰ったで」
『え！？』
「後はよろしくやって。笑」
店長がにやにやしながらそう言った。
後はよろしくって…私が誠也くんを送るって事！？
確かに今日は運良く車で来たけど…
っていうか野間さん、私が車で来てる事知ってて
わざと誠也くんの事置いて行ったんじゃ…？
「今日はもう上がってええよ」
『えっ、いいんですか？』
「おう。早くそのでかい酔っ払い片付けて。笑」
店長のお言葉に甘えて、
いつもより早い時間に上がる事になった。
更衣室に行って、着替えを済ました後
荷物を持って再び誠也くんの元へ行く。
『せーやくん、起きてる？』
「ん''ー…」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もっち(プロフ) - キュンキュンです！！ありがとうございました( ；∀；) (2017年9月13日 20時) (
レス) id: 2d76e715df (このIDを非表示/違反報告)
やや(プロフ) - 初コメです！リクエストなんですが、２人のイチャイチャがたくさんみたいです！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: f9a3f9b701 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮@carplove(プロフ) - うわあああああああああありがとうございましたあああああああああ( ´艸｀) (2017年9月11日 19時) (レス) id: 9ae88586f0 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 龍馬くんとの絡みがみたいです♪ 龍馬くんと話してて(お互い関西だから)それにやきもちやく誠也くん…なんてどうでしょうか…笑 (2017年9月10日 20時) (レス) id: 1ac264f891 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 初コメです！酔っ払い誠也さんとの絡みがいいですo(^-^)o (2017年9月10日 19時) (レス) id: 2d76e715df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねる子 | 作成日時：2017年8月23日 21時
