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全身からポタポタと水滴が垂れてきて、
ユニホームも髪も水に濡れてぐちゃぐちゃ。
サヨナラを打った後、ホームに戻って来た時と
ヒーローインタビューが終わった後の恒例行事。
「誠也！」
『あ、野間さん』
さっさと着替えたいのに、野間さんが行く手を阻む。
『邪魔なんすけど！』
「今日大活躍やったな！」
『無視かよ…』
にやにやしている野間さん。
…またなんか企んでる。
『てか、ほんまにホームラン打ちましたよ！
何してくれるんですか！』
「知りたい？」
今日の試合は活躍できて一安心した。
でもまだ反省すべき点は多々ある。
ホームラン打てたらそれでいい、なんて甘い考えはこの世界では通用しない。
「お前が喜ぶことやで」
『勿体ぶらないで早く教えて下さいよ！』
「しゃあないなー」
俺が喜ぶことって…
「今日の試合、もも来ててんで」
『はっ！？』
絶対嘘だ、と思ったけど野間さんの様子から見て
冗談には聞こえなくて。
『もっと早く教えて下さいよ！！』
「だからホームラン打て言うたやん！」
なるほど、そういうことかよ…
今日の試合見られてたのか…
「で、今スタンドにおんねん」
『は？誰が？』
「ももに決まっとるやろ」
試合が終わったのはだいぶ前。
それからずっと待ってるって…野間さん何考えてんの！
「だから、早く迎えに行ったれ！」
『え、いいんすか？』
「アホか！お前のために呼んでんぞ」
『ありがとうございます！
野間さん、この借りはいつか返しますから！』
野間さんに背中を押されて、スタンドに向かった。
全身びしょ濡れとか忘れるほど、無我夢中で走って。
誰もいないスタンド席を見渡すと、
前の方の席に座って、ぼーっとグラウンドを眺めているAの背中を見つけた。
今すぐに駆け寄りたい気持ちを抑えて、
気付かれないように背後から近づく。
「えっ…」
肩を叩いて振り向いた時に人差し指で頬を押すと、
Aの柔らかい頬が指にぶっ刺さった。
『久しぶり』
「なんで誠也くんおるん！？」
俺の姿を見た途端目を見開いたA。
「誠也くん本物やんな…？」
『何言ってんの。笑』
「だって…てか、野間さん、」
『野間さんの代わりに俺が来た』
「え！？」
Aのリアクションがいちいち面白くて、可愛すぎる。
思わず口元が緩みそうになるのを必死に堪えた。
「なんで、？」
『Aに会いたかったから』
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もっち(プロフ) - キュンキュンです！！ありがとうございました( ；∀；) (2017年9月13日 20時) (
レス) id: 2d76e715df (このIDを非表示/違反報告)
やや(プロフ) - 初コメです！リクエストなんですが、２人のイチャイチャがたくさんみたいです！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: f9a3f9b701 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮@carplove(プロフ) - うわあああああああああありがとうございましたあああああああああ( ´艸｀) (2017年9月11日 19時) (レス) id: 9ae88586f0 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 龍馬くんとの絡みがみたいです♪ 龍馬くんと話してて(お互い関西だから)それにやきもちやく誠也くん…なんてどうでしょうか…笑 (2017年9月10日 20時) (レス) id: 1ac264f891 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 初コメです！酔っ払い誠也さんとの絡みがいいですo(^-^)o (2017年9月10日 19時) (レス) id: 2d76e715df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねる子 | 作成日時：2017年8月23日 21時
