【d!】恋愛なんてくだらない【shp】 (ページ8)

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振り向くとそこには、さっきどこかに行ったはずの彼の姿があった

「何の話って、紫崎とAさんが付き合ってるんじゃないかって話だよ。」

それを聞いた彼はああと納得した後、ニヤッとした。

何か悪いことを思いついたんだなとわかり、少し嫌な気配を感じていると、彼は突然と私に肩を掴みぐっと自分に近づけた。

「俺らは付き合っていませんよ、今は。ねっ、A。」

彼は私に訴えかけてきた。

その瞬間、周りにいた人はキャーと叫び始め、その場は地獄絵図とかした。

私は彼を睨みながら落ち着いて話し始めた。

『今はって何、今はって。私たちは付き合う予定なんて一切ないけど。』

彼はその言葉を聞いて何かを言おうとしたが、授業が始まってしまったため、その場にいた人たちは急いで自分の席へと戻っていった。

ざわざわとした声がクラス中から聞こえている。

放課後になり、帰る準備や部活動の準備をしている。

私は、部活に入っていないため、本来であれば家に帰るのだが、家にいたくないため図書館で勉強でもしようかと思い、勉強道具を準備していた。

すると、後ろから彼の声が聞こえた。

「何してるんですか。帰る準備とか?」

私はなんでこいつにそこまで教えなきゃいけないんだと思い、無視しようとしたが、腕をガシッと掴まれてしまったため、正直に答えた。

『、、、今から、図書館で勉強でもしようと思って。』

「え、家でやらないんですか?」

『家にいたくないから。少しでも家にいる時間を減らしたくって。』

そういうと、彼はフーンと軽く返事をした。

普通の人は、なんで家にいたくないの?と聞いてくることが多いが、彼は聞いてこなかった。

私は、彼のそういうところが好きだったんだなと改めて感じた。

「俺も一緒にやってええ?」

『はぁ?』

此奴は私とは違って部活動に入っているはずだ。

『ショッピ、サッカー部入ってるじゃん。今日も部活あるんじゃないの?』

そういうと、彼は少し顔を歪めた。

「ええよ。別にサッカーやりたくて入ったわけじゃないし。」

『ああ、知り合いの先輩に誘われて入ったんだっけ。』

「誘われたというか、ほぼ強制的に。ホンマあのクソ先輩、、、。」

彼は少しイライラした様子を見せながら話した。

「まあ、そんなことはええから、はよ準備していこ。」

そういうと、彼は教科書などをまとめ始めた。

、、、まあ、たまにはいいか。