【d!】恋愛なんてくだらない【shp】 (ページ45)

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「、、、そうやな。」

『今日はありがとね。このネックレス、絶対に大事にするから。』

私はそう言って、首元にあるネックレスを触ると、彼はニコッと優しい笑みを浮かべた。

「そうしてくれたら嬉しいわ。」

彼の笑顔を見て、私も嬉しい気持ちになり笑い返した。

『じゃあショッピ今日は本当にありがとう。楽しかったよ。、次会う時は、、、海だね。楽しみにしてる。』

「ああ、そうやな。俺も楽しみにしてる。またな。」

そう言って私たちは別れた。

彼はこの後予定があるらしく途中で別れることになったけど、途中まで送ってくれたことに彼の優しさを感じた。

家に着き玄関を開けると二つの靴があった。

もしかして、、、。

私はリビングの扉をそっと開けると、そこには父と母の姿があった。

二人の姿を見た瞬間、私は息が出来なくなった。

「ああ、Aか。おかえり。」

『、、、ただいま。め、珍しいね、帰ってきてるなんて。』

父は無表情で私に話しかけてきた。

私は出来るだけ両親に動揺を見せない様に、落ち着いて話した。

「時間があったから、少しだけ戻ってきたんだよ。まあ、夜辺りに戻るけどな。」

「Aちゃん。お紅茶入れたんだけど飲む?」

母がそう聞いてきたため、私は断ることが出来ずにゆっくりと頷いた。

「その前に、手を洗ってきなさい。」

私はその言葉を聞いて、洗面所へと歩き始めた。

そして手を洗う。

今日は楽しい日を送れると思ってたんだけどな。

まさかこんなことになるなんて。

私は手をタオルで拭き、リビングへと戻った。

ダイニングテーブルの空いている席に座った。

母は私の前に紅茶の入ったティーカップを置いた。

「はい、どうぞ。」

私は紅茶を一口飲んだ。

、、、味がしない。

母は、紅茶についての説明をしている。

話を聞いていると、これは彼の家で飲んだ紅茶と同じらしい。

彼の家で飲んだ時は、とてもおいしく感じたのに、今は全くおいしくない。

「美味しいでしょ。」

『、、、うん。美味しいよ。』

私は正直に言う事なんてできず、母の言う通りに美味しいといった。

すると、父が突然話し始めた。

「それで今日はどこに行ってたんだ。」

『あ、えっと、息抜きがてら、カフェで勉強をしてきました。』

私は嘘をついた。

遊びに行ってたなんて言ったら、私も、彼も、どうなるかわからない。

私の返事に満足したのか、父はすらすらと何かを読んでいるかのように話し始めた。