【d!】恋愛なんてくだらない【shp】 (ページ41)

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「じゃ、買ってくるわ。」

彼は、レジへと足を運び始めた。

「買ってきたでー。」

『別に、欲しいなんて言ってなかったけど。それに、結構高かったでしょ。』

そういうと、彼は笑った。

「えー、A欲しくなかったん?マジかー、Aの言う通り、これ結構高かったんよな。いらないんなら、俺が使おうかなー?」

彼は、ちらちらとネックレスを見せつけながら、あざ笑うように言った。

私は少し腹が立ち彼を睨むと、焦ったように彼は話し始めた。

「ご、ごめんて、じゃあ、これは俺からのAへのプレゼントってわけで、な?」

そういうと、彼は私を後ろに向かせた。

突然だったため、驚いていると、突然首にひんやりとしたものが当たった。

『ひゃ!?』

私の驚き方に彼は面白そうに笑った。

すると、今度は私を前に向かせた。

一体何が起こっているんだと思っていると、彼は優しく笑った。

「ええやん、やっぱり似合う。」

私は首元を触ると、チェーンに手が当たった。

『ネックレス?』

「突然びっくりしたやろ。ごめん。どうしても俺がつけたくて。」

私はカバンから手鏡を取り出した。

『わぁ、めっちゃ可愛い。』

「ホンマに、Aめっちゃ可愛い。」

突然の発言に私は驚いていると、彼は話し始めた。

「A、これ、今日はずっとつけててくれへん?」

『え、別にいいけど。っていうか、ずっとつけてるつもりだった。』

私がそういうと、彼は少し顔を赤くした。

照れているのかと思っていると、彼は私の手を取った。

「よ、よし!次のとこ行こか!」

彼は私に目線を合わせない。

此奴も、普段は大人ぶってるけど、まだまだ子供なんだなと感じながら前に歩き始めた。

『あっ、、、。』

私は足を止めた。

目の前には映画のポスター。

この映画、私の数少ない友人が面白いって言ってた映画だ。

「A、これ見たいん?」

『え、いや、そういうわけでは、、、。』

嘘だ。

滅茶苦茶見たい。

しかし、この映画は所謂恋愛系の映画だ。

彼は、こういうのはあまり興味がない方だと思うから、今見たら、きっと彼は飽きてしまうだろう。

今度、一人で見にこよう。

そう思い、歩き始めようとすると、彼は思ってもいないことを言い始めた。

「ええやん、面白そう。どうせやし今から見いひん?」

『えっ?マジで言ってんの?』

「マジやけど。」

彼は真顔で言った。