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『じゃあ、先輩。放課後、私たちの教室に来てください。』
≪わかったわ。≫
『ショッピ、先輩に伝えといたよ。後は、自分でやるんだよ。』
「、、、分かったわ。」
次の日、久しぶりに彼が学校に来て、授業を受けた。
授業についていけるか不安だったけど、彼は普通についていっていた。
やっぱり頭がいいんだなと改めて感じた。
そんなこんなで放課後になった。
「、、、ショッピ君。」
「コネシマさん。」
私達だけが残っていた教室に、先輩が入ってきた。
先輩と彼は、お互いに近づいた。
どうなるんだと息をのむと、一番最初に口を開いたのは先輩だった。
「ショッピ君。あの、ごめんな。俺、ショッピ君に辛い思いさせてもうた。謝っても許してくれんかもしれんけど、言わせてくれ。本当に、すまんかった。」
先輩は、深く頭を下げながら言った。
「いや、俺も、コネシマさんは俺のためにやってくれているってわかっていたのに、酷いこと言っちゃって、ほんと、すいませんでした。」
彼も同じく深く頭を下げながら言った。
二人とも、何も言わずに頭を下げたままになっていて、カオスな状況になっていたので、私が間に入った。
『ふ、二人とも顔をあげてください。』
そういうと、二人とも正直に顔をあげた。
『これで、二人は仲直りってことでいいですか?』
「ああ。」
「はい。」
『じゃ、じゃあ、握手してください。仲直りのしるしで。』
そういうと、彼は少し嫌そうな顔をした。
「え、マジで?」
『マジで。』
「なんやショッピ君。俺と握手するのが嫌みたいな反応やん。」
先輩は笑いながら彼に無理やり近づいて行った。
「いや、来ないでくださいって!」
彼は教室内を走りだすと、先輩も追いかけに行った。
教室からどたどたと走る音が響いている。
いやいや言っている彼も、少し楽しそうに見える。
「ぎゃ〜!」
あ、捕まった。
「残念やったなショッピ君。俺とあきらめて握手するんや!」
「いやや〜!」
、、、仲いいな。
その瞬間、昔の思い出を思い出した。
【A〜!待てよ〜!】
【ちょ!来ないでください〜!】
、、、。
ッ、ダメだ。忘れよう。
私は頭を横に振っていると、彼に声をかけられた。
「A?どうしたん?」
『な、何でもないよ。』
「いや、でも顔色がめっちゃ悪いんやけど。」
彼は私の頬を触ろうとした。
『大丈夫だから!』
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作者名：黄色ピン | 作成日時：2024年3月19日 20時
