【d!】恋愛なんてくだらない【shp】 (ページ32)

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『ま、まあまあ落ち着いてくださいよ。』

「俺、Aは男嫌いって聞いてたんやけどな～。」

彼は私にものすごい圧をかけながら聞いてくる。

これはもう尋問と言ってもおかしくないレベルだ。

『それはそうなんだけど、、、。で、でも、一番仲のいい男子はショッピだから、、、ね。』

「、、、ふ、ふーん、そうなんやー。ま、まあええわ。もう寝ようや。」

突然彼は怒りが収まったのか、何もなかったかのように話を変えた。

何が何だかよくわかんないが、まあいいか。

『う、うん。そうだね。』

そういうと、彼はついてきてと言って、どこかに私を連れて行った。

「ここ、客室なんやけど、Aはここで寝てや。」

『わかった。』

彼はそのまま、おやすみと言って自分の部屋らしきところに入っていった。

私は、寝る前の準備や、歯を磨いたりして、そのままベットに入った。

天井がいつもと違うため、違和感がすごい。

今日はなんだか疲れたな。

色々なことがあったし、、、。

あの家族、ちゃんと家に帰れたかな。男の子風邪ひかないといいけど。

まあ、私も風邪をひきかけたから、人のこと言えないのだが。

そんなことを考えていると眠くなってきて、そのまま私は眠ってしまった。

*

Aを部屋に案内した後、俺は急いで自室に入った。

俺はベットに飛び込み、枕に顔を当てた。

思い出すのは、彼女の慌てながら言った言葉。

【それはそうなんだけど、、、。で、でも、一番仲のいい男子はショッピだから、、、ね。】

何やねんあれ。

あんなの、可愛すぎるやろ!!!

俺も、一番仲のいい女子はAやで、って言いたかったけど、我慢した。

、、、顔が熱い。

さっきは心臓の鼓動が早まったのを感じた。

それに、今も、好きな女子と一つ屋根の下にいるって考えるだけで、嬉しすぎて心臓が爆発しそうだ。

今、Aは何を考えているのだろうか。

俺の事だったら嬉しいな。

なんて、小学生みたいな考えをしてしまうのも、Aのせいだと自分に言い聞かせ、深呼吸をする。

明日はしっかりと学校に行って、それでコネシマさんと仲直りする。

本当は嫌だけど、Aとの約束を破るわけには行かない。

明日の朝の事も考えて、俺はいつもより早めに寝ることにした。

テストまでもう少しだし、自分も勉強頑張らなくては。

そして、Aと一緒に夏祭りに行く。

まだ当分先の事なのに、俺は今から楽しみになっていた。