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ガタッ
どこかから物音が聞こえ目を覚ました。
ゆっくり目を開くと、そこには彼の姿があった。
「あっ、A!?よかった、、、目覚ましたんや。」
彼は私に顔を近づけ、安心した顔を見せた。
私は寝っ転がったままショッピを見つめた。
『ショッピ、ここはどこ?』
私はそう聞くと、彼はここは保健室と答えた。
話を聞くと、私が突然倒れた後、ぎりぎりで彼が支えてくれたらしく、そのまま保健室まで運んでくれて、ベットの上で寝かせてくれていたらしい。
『先生は?』
「先生なら、なんか会議みたいのがあるらしくて少しだけ席外すって。帰ってくるまで、Aの世話よろしくって言われたからずっとAが目覚ますの待ってた。」
『そっか、ありがとう。』
私がそういうと、彼は突然俯いて、ごめん。と小さな声で謝った。
「Aが倒れた時、きっと俺を助けてくれた時に勢いよく頭をぶつけてたから、それが影響してんのやろなって思った。」
彼は申し訳なさそうに話していた。
「あの時、俺がバランスを崩さなければこんなことにはならんかったはずやねん。Aにまで迷惑かけて、本当にごめん、、、。」
私は起き上がり、彼の頬を両手で押さえ、顔を無理やり上げた。
彼の目にはうっすらと涙が溜まっていた。
『ショッピは何も悪くないよ。私、知ってるもん。ショッピは落ちそうになっていた猫を助けようとしてたってこと。』
彼は下唇を噛み、涙をこらえようとしているのが分かった。
頬に手を当てている私の手に手を当ててきて、そのまま私の手をおろし、両手でぎゅっと握ってきた。
「ごめん、ごめん、ごめん、、、。」
『もう謝るのやめてよ。私、ショッピを助けたこと後悔してないよ。むしろ、助けてよかったって思ってるもん。ショッピも、猫ちゃんも、大きな怪我しなくてよかったって。』
彼の目をじっと見つめながらそう言った。
彼は恥ずかしそうに視線を逸らした。
その瞬間、扉が開く音が聞こえた。
「紫崎君、ごめん遅くなった〜。」
そう言いながらカーテンをゆっくりと開けた。
「って、Aちゃん!?よかった、目覚ましたんだね!」
保健室の先生は、優しい目で私を見てきた。
体調はどうだとか、頭が痛くないかとか、色々聞かれたが突然先生は、あっ!と言って静かになった。
何だろうと思っていると、先生はニヤニヤしながら話し始めた。
「もしかして今、イイ感じだった?ごめん邪魔して!」
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作者名：黄色ピン | 作成日時：2024年3月19日 20時
