【d!】恋愛なんてくだらない【shp】 (ページ28)

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彼の目をじっと見つめた。

私は、彼の手を優しく握り返した。

「、、、ッ!」

『当たり前じゃん。私は、ショッピの気持ちにこたえられるかはわからないけど、ショッピの事友達だとは思ってる。ショッピに信じてもらえているのに、裏切るわけないじゃん。』

すると、彼は嬉しそうな、でも悲しそうな顔をしてありがとうございますといった。

「俺、Aの事信じてますから。」

『任せて。私、約束は絶対に守りたいタイプだから。もちろん、一緒に夏祭り行く約束も破る気はないよ。』

「俺もです。」

うまくいった。

先輩との約束は、守れそうだ。

そんなことを考えていると、突然寒気が私を襲った。

私がくしゃみをすると、彼はハッとした。

「す、すまん。A、雨に当たって、濡れてたんやった。」

彼は私の手に紅茶の入ったマグカップを無理持たせた。

「あったかいやろ。」

『、、、うん。』

紅茶を飲むと、体がポカポカしてくるのを感じた。

「にしても、どうするか。今も雨が降ってるから、このまま帰らせたら、絶対に明日風邪ひくよな。俺の家とAの家もまあまあ距離あるし。服だって、結構濡れてるからな。」

彼は顎に手を当て、うーんと考えている。

「、、、あっ、A、風呂入ってきいや。」

『え、いや、別にいいよ。これくらい大丈夫だって。』

私は連絡なしで来てしまったのに、お風呂まで借りるなんてさすがに迷惑かけすぎではと思い、断ると彼は突然私の頬に触れた。

『ひゃ!?』

「やっぱり、めっちゃ冷たい。このままやとホントに風邪ひいてまう。身体だけでも温めてき?」

彼は優しい目で私を見つめながら言った。

確かに、このまま帰ったら明日は絶対に風邪をひく自信がある。

そのせいで、先輩が申し訳なく思ってしまったら、こっちの方こそ申し訳なくなってしまう。

、、、仕方ない。ここは入らせてもらおう。

『じゃあ、お言葉に甘えて。』

「最初からそう言っとけばよかったのに。」

そういうと、風呂場に案内される。

「じゃあ、自由に使ってもらってええから。あ、、、あの、下着とかは、濡れてへんよな?」

『あ、、、うん。下着は、大丈夫。』

「じゃあ、着替えとタオルはこのかごの中に入れとくから。俺の服しかなんやけど、一応きれいに洗っとるから大丈夫やと思う。」

『ありがとう。』

そういうと、彼は風呂場から出て行った。