【d!】恋愛なんてくだらない【shp】 (ページ25)

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ここが彼の家か。

やっとついた。

あそこから家まで確かに距離はほとんどなかったが、雨が強いぶん、思ったより濡れてしまった。

まあ、大丈夫だろう。

そう思いながら家のチャイムを押した。

ピーンポーン

すると、はいという彼の声が聞こえた。

『ショッピ、私、Aだけど。』

そういうと、え!?という彼の大きな声が聞こえた。

ちょっと待っとってという声が聞こえた後、ガタゴトとうるさい音が聞こえた。

慌ててんなと思っていると、勢いよく扉があいた。

「Aなんでここに、、、って、なんでそんな濡れてるん!?」

『ははは、、、まあ、色々あって、傘ささずに来ました。』

彼はバカなん!?と言いながら私を家にあげてくれた。

リビングに案内されると、彼はタオルを持ってきた。

「これで少し頭とか拭きや。」

そういうと、彼はキッチンへと向かい、何かを持ってきた。

「これ、紅茶。さっき入れたばっかりやから、温かいで。」

そう言いながら私をソファーに座らせた。

『ショッピ、御両親はどうしたの?』

そう聞くと、ショッピはああと反応した後、ゆっくりと話し始めた。

「親なら、少し前から仕事で外国に行ってて、帰ってきてないで。」

『へー。』

私は久しぶりに彼と話したため、少し緊張していた。

最後に彼と話した時も、少し気まずい雰囲気だったため、どうすればいいのかわからなかった。

周りを見渡すと、とても綺麗に物などが置かれていた。

どこか、彼らしさを感じるような家だった。

「、、、で、なんで家に来たん?」

彼は、私の目をじっと見てきた。

私はなんて言ったらいいのかわからず、あーとかうーという事しかできなかった。

「どうせ、コネシマさんに無理やり言われてきたんやろ。」

彼は悲しそうな表情をしながら下を見つめた。

「もうええですよ。俺は何とも思ってないんで。コネシマさんに伝えといてください。もう怒ってないんで、変なことしないでくださいって。ごめんな。色々迷惑かけて。」

『違う。』

私は、彼の言葉をさえぎるように言った。

「えっ?」

『違うよ。ショッピは何にもわかってない。何にも合ってない。もう、何とも思ってないって、そんな嘘つかないでよ。ほんとに何にも思ってないなら、学校に来てるはずじゃん。』