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その日から、彼は学校に来なくなった。
私は一体どうしたらいいのかわからなくなった。
テストまでもうすぐのため、テスト勉強をしようとしても、頭のどこかで彼の事を考えていて、全く集中できない。
私は今、何をするのが一番正しいのだろうか。
放課後、私は図書館で一人、テスト勉強をしていた。
他の教科は正答率が高いのに、やっぱり数学だけはうまくできない。
彼に教えてもらっていたころは、数学さえも楽しく解けていたのに、今は苦痛でしかない。
『うーん。』
私は、問題文を見つめながら、頭を使って考えていた。
すると横から、手が伸びてきた。
「そこは、両方を割って解くんやで。」
声が聞こえてきた方向を見ると、そこにはショッピの先輩がいた。
『あっ、先輩。』
「、、、よう。やっぱりここにおった。」
先輩は、私の隣の席に座り、問題文を眺めていた。
「数学苦手なん?」
『、、、まあ。』
「それでいつもショッピ君に教えてもらってたってわけか。確かに、ショッピ君数学得意やったもんな。」
先輩はうんうんと頭を縦に動かしながら話していた。
何でここに来たのだろう。
やっぱりここにいたっていうことは、私を探していたのか。
私は、一体何を言えばいいのかわからず、無言で先輩の話を聞いていた。
「あー、えっと、、、。」
すると突然、先輩は気まずそうにし始めた。
先輩は、深呼吸をした後、私の目をじっと見つめてきた。
とても綺麗なスカイブルーの瞳が私を捕らえる。
「あの、前はすまんかった。」
先輩は頭を深く下げて私に謝罪してきた。
『いや、先輩、頭上げてください。』
そういうと、先輩は申し訳なさそうに顔をあげる。
「俺、何か勘違いしとったみたいやねん。」
先輩は申し訳なさそうにぼそぼそと話し始める。
「今まで、ショッピ君に近づいていた女って、ろくでもない奴らばっかりやったんよ。だから、今回もどうせそんな奴なんやろなって思っとった。でも、ショッピ君に言われたんよ。Aはそんな奴ちゃうって。余計なおせっかいはやめろって。それで、俺がやっていることが最低なことやったって気づいたんよ。」
先輩は悲しそうな目をしていた。
「家に帰った後、ショッピ君に謝ろうと思って電話かけたんやけど、繋がらんくて。次の日、学校で直接謝ろうと思ったら、その日からショッピ君は学校休み始めて。」
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作者名：黄色ピン | 作成日時：2024年3月19日 20時
