【d!】恋愛なんてくだらない【shp】 (ページ21)

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「A、あの、、、。」

『、、、。』

「なあA、一緒に、、、。」

『、、、。』

「、、、Aッ、、、。」

『、、、。』

次の日から彼はいつも通り学校に来たが、私は出来る限り彼の事を無視した。

少しばかり、罪悪感も出てくるが、全ては彼のためだ。

心の中では謝りながら、私は先輩との約束を守り続けていた。

そこから少しばかり日が過ぎた。

放課後、私は一人で図書館に向かった。

前までは彼と一緒に行って、勉強を教えてもらっていたが、最近は一人で勉強をしている。

彼が教えてくれていたおかげか、前より数学ができるようになったと実感している。

、、、本当にこのままでいいのかな。

私は勉強に集中できずにいた。

そんな時、後ろから声をかけられた。

「、、、A。」

振り返ると、そこには彼がいた。

私はその場から離れたくても、ノートを開いているので、立ち去ることは出来ず。

「、、、なあ、俺なんかした?もし何かしてたなら、ちゃんと謝るから。数学だって、もっとわかりやすく教えたるから。だから、だから、、、俺の事避けんといてや、、、。」

彼は私の手を握り、悲しそうに話していたが、私は彼の手を振り払った。

「ッ、A。」

『私の事なんてどうでもいいから、部活動行ったら?もう始まってる時間でしょ。先輩が悲しむんじゃないの?』

そういうと、何かに気づいたようなしぐさを見せた。

「、、、もしかして。」

「A、俺がいない間にコネシマさんになんか言われたな。」

『、、、そんなわけないじゃん。』

「絶対にそうや。コネシマさんの事なんて聞かんくてええから!全部無視しとけばええから!」

彼は少し怒鳴り気味に言った。

私はもう、隠し通すことは無理だと感じ、正直に話すことにした。

『そんなん、出来るわけないじゃん。』

「は?」

『聞いたよ、ショッピ、サッカー結構うまいらしいじゃん。もうすぐ大会だってあるらしいのに、私なんかと遊んでちゃだめだよ。』

そういうと、彼は顔を歪めた。

『ほら、早く部活行きな?私は一人で大丈夫だから。少しの間はサッカーに集中した方がいいよ。』

そういうと、彼は悲しそうな顔をした後、走ってどこかへ向かった。

彼がどこに行ったのか私にはわからないが、何かよくないことが起こりそうな気がした。