【d!】恋愛なんてくだらない【shp】 (ページ18)

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「は?何言ってるんですか。そんなんさせるわけないじゃないですか。」

彼は先輩の腕をガシッと掴んだ。

「なんでや。ええやん。別に二人で話すくらい。」

「話すって、一体何を話すつもりですか。」

「なんだってええやろ。」

二人の間には、火花が飛び散っているのではないかというくらいの圧が感じられた。

このままヒートアップしてしまったら、また怒られてしまう。

『あのー、取りあえず別のところで話しませんか?』

そういうと、彼はワークなどをカバンにしまい図書館から出た。

先輩も続いて出て行った。

私も二人の後をついて行った。

私たちは、私と彼の教室に向かった。

着くと、そこには誰もいない。

「じゃあ、ショッピは出て行ってもらえへんか?俺はこの女と話がしたいねん。」

「だから、なんで話がしたいんですか?二人とも初対面ですよね。」

なんで私はここにいるのだろう。

二人がこうなっているのは、私のが関係しているのはわかるが、それでもさすがに気まずすぎる。

私が内心焦っている間にも、彼らは言い争いを続けている。

「俺は、ショッピ君にもうつらい思いをしてほしくないから、だからここまで言ってんねん!なんでわかってくれへんの?」

「、、、もう放っておいてくださいよ、、、。」

彼は顔をした向けながら小さな声で何かを言った。

「ショッピ君?」

先輩が心配そうに声をかけると彼は顔をいきおいよくあげた。

「もう放っておいてくださいよ!ッ、先輩なんかに心配されたくないです。もう二度と話しかけないでください!」

そういうと、彼は私の手を握り、走り始めた。

私は彼に引っ張られ、足を動かした。

教室から出るとき、先輩の方を見ると、先輩は驚いた顔をしていた。

しかし、私には、悲しそうな顔にも見えた。

『ショッピ、ショッピ!』

彼はずっと走り続けていた。

私が大きな声で彼に声をかけると、彼はハッとした後、ゆっくりと止まった。

周りを見渡すと、ここは旧校舎だった。

すると、突然彼はしゃがんだ。

私も彼のそばでしゃがんだ。

『大丈夫?』

そう声をかけると、彼は私に勢いよく抱き着いてきた。

『えっ!?』

私は驚いて声を荒げる。

しかし、彼は抱き着いただけで何も言わない。

彼の顔を見ると、彼は涙を流していた。

「俺、、、俺、、、。」

私は彼の背中を優しくなでることしかできなかった。