【d!】恋愛なんてくだらない【shp】 (ページ2)

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第一章　終わりの始まりページ2

私は、自分で言うのもなんだがモテるほうだった。

そのせいか、男子から話しかけられたり、告白されたりすることも多かった。

私の周りの女子は羨ましいと言っていたが、私は昔色々あり恋愛なんてくだらないという考えを持っていたため、このような状況がとても嫌だった。

出来ることなら変わってほしい。

少し話しかけるだけで、頬を染め、勘違いをする。

自分の事が好きなのかもしれないと。

何ともばかな考えだ。

少し、聞きたいことがあるから話しかけるだけなのに、勝手に勘違いをし、変な噂が広まる。

彼女もちの子に、明日の持ち物を聞いただけで、その子の彼女に泣きながら暴言を吐かれたり。

一体私が何をしたのだろう。

男子と話すだけで、苦しい、悲しい思いをする。

そのうえ、付き合ってみたら思ってたのと違うと言われ、別れを突き出される。

それなら、男子とは話さなければいいのではないか。

そうも思ったが、絶対に話さない状況というのは簡単には作れない。

だから、私と話しても勘違いをしない、彼女のいない、恋愛に興味がなさそうな男子がいることを願っていた。

そんな時、出会った一人の男子。

その人は女性と関わるのが苦手で、塩対応で接していた。

まあ、何処がいいのかわからないが、女子からは何故かモテている。

挨拶をしても、不機嫌そうになるだけで変なことはしてこない。

聞きたいことがあり話しかけると、簡潔に説明してすぐに話を終わらせるので関わりやすい。

義務的な会話しかしない。

こういう人を探していたんだ。

私は、ずっと願い続けていた通りの人見つけてとても嬉しかった。

私は放課後、暇だったため学校内を回っていた。

教室にいると、何故か残っている男子に話しかけられる可能性があるからだ。

歩いていると、屋上に続いている階段が目に入った。

屋上は鍵が閉められていて行くことはできない。

本来であれば絶対に近づくことがないのだが、その時の私は何故かそこに向かい階段を上った。

絶対に開いていないのはわかっているはずなのに。

屋上に出る扉まで着いた。

私はドアノブに手を伸ばしゆっくりと捻った。

すると、何故かドアが開いた。

きっと戻るべきなのだろうが私は足を踏み入れた。

その瞬間風が勢いよく吹き私は咄嗟に腕で顔を隠した。

風の勢いが少し弱まり、腕を下ろし前を向くとそこには彼がいた。