君と会って、0日目 ページ1
朝起きて、顔を洗って、お母さんが作ったご飯を食べて、制服に着替えて・・・
今日もいつもと変わらない生活を送っていた。
何時も一緒に行っている友達と、今年で三年目になる通学路を歩いていた。
友「クラスどうなるかなぁ…」
貴「今年こそ一緒のクラスになれるといいね。」
友「Aと同じクラスになったことなんて、中学ではないもんなぁ」
小学校の時から一緒に行っているので、この友達とは趣味が違っても話が途切れることがない。
貴「まぁ違っても行きが一緒なんだし、大丈夫っしょ」
友「それもそうかぁ」
なんて、話しながら歩いていると桜並木が見えてきた。
友「おぉ、今年桜散るの早くない？」
貴「たしかに…まぁ、春休み結構暑かったからね。」
去年は始業式が満開だったのに今年は葉桜だ。
学校の門をくぐると、そこには二、三年がたくさんいた。
一年生は入学式でクラスがわかっているが、二、三年はまだわからない。
そのせいで体育館の前、つまり門をくぐったすぐそこには、たくさんの生徒がいるのだ。
ゆ「お、Aじゃん！おひさ〜」
たくさんの生徒の中には、何時も一緒にいる四人組の内二人がいた。
貴「おー、ゆい、久しぶり。それにまなも。」
ま「うん、ひさしぶり。げんきだった？」
貴「元気元気。てか元気有り余ってるよ」
ゆいは長い黒髪が似合う大人しそうに見えるが、実はとても活発で、面白い子だ。四人の中では一番頭がよく、勉強会などをする時はいつも丁寧に教えてくれる。
まなも黒髪だが、ショートヘアーだ。普通に面白いし、ノリもいいのだが、ちょっとクールだ。
貴「そういえば、るみは？」
ま「まだ来てないっぽいよ」
貴「そっか。」
あともう一人、ゆるふわウェーブのかかったこげ茶色のボブのハーフっぽい子がいるのだが、言葉で言い表せないほど天然だ。
ま「あ、クラス表もう見れるんじゃない？」
貴「ほんとだ。見に行こうか。」
ゆ「目指せ!四人全員同じクラス!」
ゆいとまなと話しながら、体育館のほうへ歩いていく。
この普通の生活が、
終わるなんて思いもせずに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねるか | 作成日時：2018年8月8日 23時
