新しい人2 ページ10
「グルッペンとこの子やん。お前ホンマアホやなぁ…なんか言われんで、絶対」
「や、ゾムさんは私のために連れてきてくださって…」
「理由は勿論あるやろけど、あの男にそれが通じるかなあ」
うーんと顎に手を当てて唸るしんぺいさん。しばらく考え込んだあと、「ま、」と軽い声を出した。
「ゾムが言われるだけで終わると思うから、君は大丈夫やろ」
「…は、はい…？それいいのか？」
「ええねんええねん」
ま、君に情があるなら、グルッペンが来た時ゾムに助け舟を出してやってよ。と言われた。出します出します。私がシャオロンくんと喧嘩してしょげてたから慰めるためにここに連れて来てくれたわけで、彼はなに一つ悪くないのだ。私はここに来てすごく元気になれたし、グルッペンさんには私から説明しよう。……わたしが助け舟を出して、なんとかなるのかは置いといて。
そうこうしてしんぺいさん、ゾムさんの三人で教会でお話していると、ひとらんさんがやってきた。周りに子供達を連れて。随分懐かれているな、と思ったのもつかの間。
「しんぺーとさんかくかんけい？」
「ふりんだ！」
「うわきだ〜」
「うっさいわガキ共！！」
「あらぁ」
最近の子供は知った知識をひけらかしたがる。きっとゾムさんのえろ本やテレビなんかで得たのだろう単語を連呼してゾムさんを怒らせていく。
「ひとらんまけんな！あのおんなねとれ！」
「寝ッ……」
「お前たちやりすぎ。ほら、遊んでこい」
ひとらんさんに言われて、子供達はきゃっきゃと庭へと戻っていった。
「グルッペン呼んだよ。多分すぐくる」
「鬼の形相で飛んできそうやねえ」
「想像できる…こわい…」
「まあ何とかなるやろ」
グルッペンさんになんて言い訳しよう…と頭を捻っていると、庭に戻ったはずの子供たちに連れられて、また1人やってきた。
「ぞむーしょっぴとトランプしてよー！」
「あー？」
「ぞむがぼろまけするのみたい！」
「殺すぞガキィ！！！」
「…何してんすか、皆さん」
しょっぴと呼ばれた男の子は、私とそんなに変わらない年齢に見えた。2個くらい上？身長が大きくてすらりとしている為、かっこいい。
「ショッピくん、この子が今度任務に当たる子だよ」
しんぺいさんがそういって私の頭をポンと撫でた、
「…何でターゲットがここにおるんすか…」
ごもっとも
「色々あってゾムが連れてきたみたい」
「グルッペンさん怒りますよ絶対」
「今怒ってこっちに向かってるんだよ」
→
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雪姫(プロフ) - 小説面白くて大好きです。投稿頑張って下さい。9ページの夢主さんの「はい、わかりました。」というセリフが「はい、わかりまし。」となっています。確認お願いします。 (2020年6月11日 23時) (
レス) id: ef862af7e8 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - この作品のコネシマがとても大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (2020年2月3日 16時) (レス) id: 204dfe46bb (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ……続きをぉぉぉぉぉぉぉぉおおお(´；ω；｀)そして好きです← (2020年1月6日 6時) (レス) id: 4a50da7845 (このIDを非表示/違反報告)
ウル(プロフ) - 大好きです。(((唐突 (2019年11月21日 3時) (レス) id: 87e6a0aeb1 (このIDを非表示/違反報告)
無能 菜月チャンネル(プロフ) - きたぁ。。 (2019年10月8日 23時) (レス) id: ac1a9cdc00 (このIDを非表示/違反報告)
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