バイク仲間 ページ42
「さて、帰りますかね」
しばらく海を眺めてボーッとしていたのだが、エーミールのその声でふと我に帰った。もう帰る時間か、すごくいい場所だった、また来たい。そんなことを考えながらエーミールに返事をして、バイクの方へと向かう。
「捕まっててくださいね」
「ほいほいほい」
行きと同じようにエーミールにしがみつき、エーミールはそれを確認したら、バイクを緩やかに出発させた。
しばらく堤防を沿って走っていたのだが、ゆるゆると何故かスピードがゆるまっていって、不思議に思った。だってこの辺りには信号はない。人でもいたのかと、ひょっこり横から顔を出したら、なんだか見覚えのある人がいた。だからかエーミールが止まった。
「おや…」
「ショッピさんだー」
「……げ」
「ん？今、げって言った？」
「言ってないっすよ」
すぱぁ、とタバコの煙を海に向かって吐き掛ける男がいた。それは以前、ゾムさんに連れてってもらったあの教会で出会った人だ。彼の隣にはエーミールと同じような感じのカッコイイバイクがある。ショッピさんもバイク乗るのか〜なんて思っていたら、エーミールが嬉しそうにショッピさんに話しかけた。
「ショッピさんもバイク乗りはるんですね、いいやつ乗ってる」
「まあ。好きなんで」
「私も好きなんです。今度よかったらご一緒にどうですか？」
「…考えときます」
タバコを蒸す彼は、今この時間を邪魔して欲しくないとでも言うように冷たい態度だった。もしかして護衛ではなく、今は休暇中なのかもしれない。それなら邪魔しちゃ悪いな。エーミールもそれを汲み取ったのか、「それでは失礼しますね」とすぐにその場を去った。
「ショッピさんと知り合いなのー！？」
「はい、グルッペンさん経由で、一度だけお会いしました！」
バイクが走るとエンジン音でうるさくて大きな声でないと聞こえない。だから私たちはお互いに大きな声を出しながら家へと帰った。
ショッピさんもまた会えるようになるかな。タバコ吸っててなんだかグルッペンさんみたい。
そんなことを思いながら居間でゲームしてたオスマンにダイブしたのだった。
・
私は別にケーキは好きじゃ無いんだけど→←元気を出して欲しくて
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雪姫(プロフ) - 小説面白くて大好きです。投稿頑張って下さい。9ページの夢主さんの「はい、わかりました。」というセリフが「はい、わかりまし。」となっています。確認お願いします。 (2020年6月11日 23時) (
レス) id: ef862af7e8 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - この作品のコネシマがとても大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (2020年2月3日 16時) (レス) id: 204dfe46bb (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ……続きをぉぉぉぉぉぉぉぉおおお(´；ω；｀)そして好きです← (2020年1月6日 6時) (レス) id: 4a50da7845 (このIDを非表示/違反報告)
ウル(プロフ) - 大好きです。(((唐突 (2019年11月21日 3時) (レス) id: 87e6a0aeb1 (このIDを非表示/違反報告)
無能 菜月チャンネル(プロフ) - きたぁ。。 (2019年10月8日 23時) (レス) id: ac1a9cdc00 (このIDを非表示/違反報告)
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