お説教はまた後で ページ33
そうこうしていても時間は止まることなく文化祭はスタートしてしまった。
ワイワイと賑わう校内は客引きのために看板を持って呼び込む生徒や、変な格好をして人の目を引く生徒、そしてそれを見に来る保護者や出し物がない生徒がたくさんいた。
「A、何食べるー？」
私たちも例外なく文化祭を楽しむべく財布を握りしめて模擬店を見て回る。焼きそばが食べたい。昨日食べれなかったし！あと綿あめ。フランクフルトも。ぽんぽん浮かぶ食べたいものに思わず顔も緩む。
「焼き、」
「Aちゃん〜！俺あれ行きたーい！」
「ハ？」
嬉々としてシャオロンくんに焼きそばの模擬店を指さそうとしたらその手を取り反対側にある迷路の模擬店に向かっていくオスマン。おい
「ちょッッと！？私は焼きそば食べたいのー！！」
「えー！あとで買ってあげるから！ね？」
「ね？じゃないよ！」
「おじさん落ち着いて。焼きそば買ってからでも行けますって」
「誰がおじさんやお兄さんやろが！！！！」
シャオロンくんが笑顔で宥めるも猫のようにフシャー！と怒るオスマン。このおじさんは……ったく…
「焼きそば買って入ろうよ、ね！！」
「…んも〜！」
オスマンは私の横で笑うシャオロンくんなんて眼中にないとでもいうように、まるでそこにシャオロンくんはいないとでもいうかのように私に構う構う。
それからもずっとその調子で、シャオロンくんに屋台を並ばせたり、シャオロンくんがいるのにアーンを強要させてきたり、とにかく年齢を考えず頭のおかしいそぶりばかり見せてくるこのおじさん。
2時間もすれば疲労からげっそりと私は痩せこけていた。
「俺、トイレ行ってくるからね？」
絶対ここにいて！というオスマンはお手洗いに消えていった。別にどこもいかねえよ、なんて思いながら隣でもぐもぐとチョコバナナを食べるシャオロンくんに向き合う
「ほんと、ごめんね…」
「ん？なにがぁ」
「なんか、二人で回ろって言ってたのに」
これじゃシャオロンくんが除け者みたいだ。どう考えてもオスマンが除け者なのに…
謝罪する私を見て、「うーん」と声を漏らすシャオロンくん。
「…ん、よし！」
ぱくり、と最後の一口を食べたかと思えば私の手を取って走り出した
「しゃ、しゃおろんくん！？」
「今から二人で回ろ！」
「え！でも、」
「大丈夫、二人で怒られたらええから！」
そういって太陽のように笑う彼に私もつられて笑った
「うん！」
「コネシマんとこいこーぜ！」
「うん！！」
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雪姫(プロフ) - 小説面白くて大好きです。投稿頑張って下さい。9ページの夢主さんの「はい、わかりました。」というセリフが「はい、わかりまし。」となっています。確認お願いします。 (2020年6月11日 23時) (
レス) id: ef862af7e8 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - この作品のコネシマがとても大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (2020年2月3日 16時) (レス) id: 204dfe46bb (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ……続きをぉぉぉぉぉぉぉぉおおお(´；ω；｀)そして好きです← (2020年1月6日 6時) (レス) id: 4a50da7845 (このIDを非表示/違反報告)
ウル(プロフ) - 大好きです。(((唐突 (2019年11月21日 3時) (レス) id: 87e6a0aeb1 (このIDを非表示/違反報告)
無能 菜月チャンネル(プロフ) - きたぁ。。 (2019年10月8日 23時) (レス) id: ac1a9cdc00 (このIDを非表示/違反報告)
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