コレはオレの ページ30
「白雪姫なんかに渡しませんよ！あなたは！」
「い、いやでも私とあなたじゃ歳が…」
「歳！？！？！？」
そこでドッと笑いが起きた。
もしかしなくてもセリフを忘れた私を見かねてシャオロンくんが台本捻じ曲げでも助けてくれてる？聖母か…！？なんとか保ってるけど、これ終わりはどうするんだ…！！と焦りが積もる。
「お、お前みたいな年増を相手にするわけないやろ！」
小人役の一人がそう言った。それに準じて小人が声を上げていく。中には「ごついゴリラめ！」なんて最早悪口もあったが、それも全部笑いに変わっていく。
「年増でもなんでも結構！既成事実を作ってしまえばこちらのもの！」
「ファ」
シャオロンくんはそう言ってグッと顔を寄せる。観客からはまた煽るような声援が飛んだ。辞めろ！！コネシマくんの時は頬だったのに、シャオロンくん確実に口を狙って顔を寄せてる気がする。おい、まじか！？てか顔がいい、シャオロンくん顔がいい……！！
「っ、待…！」
「ッおいババア！！」
そういってコネシマくんかが棺桶から出てきて、回し蹴りでシャオロンくんをど突いた。それもまた笑いに変わる。
「調子のんなや！！」
「クッソ痛い！！！！」
「コレはオ……ッ」
オ？
「わたくしの！！！王子様ですから！！！」
そこで一気に笑いが起きた。冷やかしと共に歓声が湧く。
ナレーション役のエーミールが
「こうして王子様を狙う魔女と王子様を取られまいと必死な白雪姫の物語は、おしまい！」
と終わらせてくれた。幕が下がっていくのに、コネシマくんとシャオロンくんはいまだに言い合っていて、ロボロくんが止めに入っていた。
幕が下りて、とりあえずは一安心
「はあぁぁぁ……！」
セリフが飛び、ぐちゃぐちゃにしてしまった。最悪だ、と自己嫌悪タイムが始まる。ため息が止まらない。ついでに汗も
しかし、エーミールが下りた幕の裏にやってきて、笑顔でお疲れ様と言ってくれた
「頑張ったやん」
「でも飛んだし、最後ほぼ何も言ってなかった…」
「逆にそれがおもろかったよ、マジで戸惑ってる感が」
そういってフォローの鬼、エーミールが私の頭を撫でる。いまだに喧嘩を続けている二人を見て、安心感がどっと出てくる
「おーまーえーら！いつまで喧嘩してんねん！終わったから早く次の部に渡さなあかんから！はよせえ！」
「お前あん時まじでキスしようとしたやろ！！」
「お前だってほっぺちゅーされて調子乗んなばーーか！！」
いつも通りすぎて、笑えた
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雪姫(プロフ) - 小説面白くて大好きです。投稿頑張って下さい。9ページの夢主さんの「はい、わかりました。」というセリフが「はい、わかりまし。」となっています。確認お願いします。 (2020年6月11日 23時) (
レス) id: ef862af7e8 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - この作品のコネシマがとても大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (2020年2月3日 16時) (レス) id: 204dfe46bb (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ……続きをぉぉぉぉぉぉぉぉおおお(´；ω；｀)そして好きです← (2020年1月6日 6時) (レス) id: 4a50da7845 (このIDを非表示/違反報告)
ウル(プロフ) - 大好きです。(((唐突 (2019年11月21日 3時) (レス) id: 87e6a0aeb1 (このIDを非表示/違反報告)
無能 菜月チャンネル(プロフ) - きたぁ。。 (2019年10月8日 23時) (レス) id: ac1a9cdc00 (このIDを非表示/違反報告)
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