衝撃の事実 ページ20
もうすぐ秋がくる。
「文化祭やーー！！！」
ロボロくんがそう言った。
弓道場に声が響き渡る。
「いえーい！」
「やったー！」
ぱちぱち……とわたしとシャオロンくんの二人の拍手が響いた。
「何も知らんお前らに説明したるわ！」
ロボロくんはそう言って胸を張って、文化祭の説明をしてくれた。
この学校の今年文化祭は他の学校とは違っていて、クラスでの出し物ではなく、部活ごとに出し物をすることが決められている。
毎年毎年交互にクラスで出し物をする年、部活で出し物をする年、と入れ替わりになるようだが、今年は部活で出し物をする年に当てられている。
「だから、俺らは弓道部として文化祭に出店します。売り上げや賞を取った時の賞金は部費に当てられるで」
「ほー」
「すごいね…」
「賞を取ったりすると名前も売れるし新聞部からも特集組まれたりするから、来年の新入生確保に大変必要です！」
去年はクラス単位で出し物だったから今年は新入部員が少ないんや…とロボロくんが悲しそうにいう。かわいそうに。
「シャオロンも最近は来てくれるから、4人やったらなんとかなるで！サブの奴らも、メインの部活の出し物がおもんない時は来てくれたりするし！」
「コネシマ絶対くると思うで〜」
「マジでか！」
5人か〜！と嬉しそうにロボロくんが言う。ロボロくん、シャオロンくん、コネシマくん、わたし、そしてエーミールだ。顧問も参加することになっている。
「出し物を決めなあかんねんけどなんかやりたいことある？5人で出来るやつで」
「劇とか」
「喫茶店？」
「お化け屋敷は？」
「休憩所……？」
「金魚すくい！」
「5人でやるには難しいやつばかりては…」
「まあ…たしかに…」
あげられた候補達は、とてもではないが5人では難しいものばかり。ロボロくんはうーん…と腕を組んで考えている。
「シャオロンくんは野球部行かなくていいの…？」
最近、と言うか仲直りしてからシャオロンくんは野球部より弓道部に来るようになった。わたしとしては嬉しい限りだが、シャオロンくんは野球部に行かなくてはダメなのでは…？メインだし…と思い聞いてみると、さわやかな笑顔で「大丈夫！」と言った。
「野球部辞めたから！」
「……え！？」
「あれ？知らんかったん？ここメインになってんけど」
「ええええ！？」
「そんな驚く？」
だって彼は野球が大好きなはずだ。
でもシャオロンくんは笑顔を崩すことはなかった。
end
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雪姫(プロフ) - 小説面白くて大好きです。投稿頑張って下さい。9ページの夢主さんの「はい、わかりました。」というセリフが「はい、わかりまし。」となっています。確認お願いします。 (2020年6月11日 23時) (
レス) id: ef862af7e8 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - この作品のコネシマがとても大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (2020年2月3日 16時) (レス) id: 204dfe46bb (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ……続きをぉぉぉぉぉぉぉぉおおお(´；ω；｀)そして好きです← (2020年1月6日 6時) (レス) id: 4a50da7845 (このIDを非表示/違反報告)
ウル(プロフ) - 大好きです。(((唐突 (2019年11月21日 3時) (レス) id: 87e6a0aeb1 (このIDを非表示/違反報告)
無能 菜月チャンネル(プロフ) - きたぁ。。 (2019年10月8日 23時) (レス) id: ac1a9cdc00 (このIDを非表示/違反報告)
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