聖夜のプレゼント ページ9
苦難とともに期末テストを乗り越えた。いつも通り英語は赤点ギリギリだったがそれもまたセーフなのだから私的には良い。あとは普通に平均点くらいはあった。私って、毎回毎回頑張ってて偉いよね。
そんな訳でクリスマスだ。
期末テストが終わったら、学校は冬休みに突入してくれるので、わたしは速攻家でぐーたら生活を送っている。
今日も今日とて、コタツでぬくぬくと過ごしていたら、オスマンに起こされた。
「Aちゃぁん、おーきや」
「んー…」
「クリスマスプレゼントあるねんけど…」
「はい！起きた！」
「現金やな〜！」
そんなところが好きやけど！と笑うオスマンは私にマフラーを巻いてくれた。ん？でもこれはオスマンがよく使っているやつだ。まさか中古品のプレゼント？いやいや、私の身に付けるもの全てにあれやからやと指示してくる男がまさか今更自分の中古品をプレゼントしてくるとは考えにくい…。
と、考察していたら、オスマンが「コート着といで、ちょっと出かけるで」とのこと。プレゼント買いに行くのだろうか？選ばせてくれる？だったらゲーム機がいいな……と思いながらルンルン気分で部屋にコートをとりに行って急ぎ目に玄関に向かう。
外に出ればオスマンの車‥かと思いきや、なんと徒歩らしい。街のほうに出るのは車じゃないと少し遠い。寒いのになぜ徒歩。
「ついておいで」
そうしてオスマンと二人で歩いて何処かへと向かう。本当にどこに向かうのだろう。
「どこいくの？買い物？」
「んーん、もう用意してあるねん！」
「え！なにそれ」
「やし、俺が準備したもんじゃないねんな〜」
「え？なにそれ？？」
「まあまあきたらわかる」
そうして二人でとぼとぼ歩いて着いた先は駅前。
でも特にそれらしき物はもちろん無いし、他の見知った人がいるわけでも無い。
オスマンもキョロキョロと周りを見渡している
「もしかしてまだなんかな」
「まだ？」
「うん、……あ。きたかな」
そして振り返ったと思ったらよく見る車がブーンと近づいてきて、目の前に止まった。
運転席からは案の定、グルッペンさんが出てきて、「早いな」と言った。
「グルッペンが遅いめう」
「悪かった。A、クリスマスプレゼントを持ってきてやったゾ」
「え！わーい！なになに？ゲーム？」
グルッペンさんのクリスマスプレゼントは規模が高いからもしかしたら欲しがってたゲーム機の可能性がある！
「ゲームじゃなくて悪かったな」
「に、にいさーーーーーーーん！！！！」
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花奈 - 更新再開されてとっても嬉しいです！！！！！今後も楽しみにしてますTT (2021年6月21日 18時) (
レス) id: b9fb555fa9 (このIDを非表示/違反報告)
海猫 - 全部一気に見ました！神作品ありがとうございます!これからの投稿も楽しみにしてますね! (2021年3月21日 13時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とても面白いです！！誤字を指摘させていただくのですが『スイスとオーストラリア』ではなく『スイスとオーストリア』ではないでしょうか。違ったらごめんなさい。応援しています！！ (2021年3月20日 21時) (レス) id: 148d6a46f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 全部一気に読んでしまいました…。本当に最高です！もう語彙力がなくて私のこの感情を作者様に伝えることができないのが本当に申し訳ないと思うほどこの作品は素晴らしすぎます…無料で読んでよかったんですかこれ…。本当にありがとうございました…感無量です… (2020年12月21日 16時) (レス) id: 1e1f442bdf (このIDを非表示/違反報告)
よこはま(プロフ) - ムニエルさん» ムニエルさんありがとうございます！全員実る世界線書くつもりなので最後までよろしくお願いします！ (2020年7月8日 19時) (レス) id: 51d00fe6bf (このIDを非表示/違反報告)
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