コレわざと当ててないよね？ ページ21
ある日の放課後。
いつもは私とシャオロンくんよりも早く来て着替え終えているはずのロボロくんがまだいなかった。二人で、HRが長引いているのかな〜？なんて言いながらお互い更衣室に入り着替え、私が着替え終えた時もまだいなかった
「いやぁ、やっと弓道着ちゃんと一人で着れるようになったわ〜」
そういってシャオロンが出てきたが、彼の腰の部分の結び目が蝶々結びで笑ってしまった。か、かわいい。
「シャオロンくん、結び方が違う…」
「え！？」
私は彼に近づいて、帯を解いて結び方だけ直してあげた。確かに最初はコネシマくんに手伝ってもらったりして着ていた気がするから、自分一人で着れるようになるというのは割と成長なのかな、と。
「……」
なんとなくシャオロンくんからの視線を感じるがそれは仕方ない事だと腹を括って、結ぶのだが、正面から見るのと一人称視点からの結び方、微妙に違って難しい。一回結んだけどぐちゃぐちゃになってしまったので、失礼します、と言いながら背後に回って結んであげた。
「……できた！」
「……」
「…え、で、できました…」
「…あ、うん。ありがと！」
何故かだんまりになったシャオロンくんはすぐに笑顔に変わって、「綺麗に結べるんやなー」と褒めてくれた。
「(割とこういうところ天然やんな…Aは…)」
「いっぱいロボロくんに教えてもらったからねー。というか、こないね」
「あ、せやな。先輩が遅刻なんて珍しいこともあるもんやで」
「ほんとにねー。準備運動しとこうかー」
そうして私達は二人で準備運動を始めたのだが、ロボロくんがやってきたのはそれから10分程経ってからだった。
バァァン！！と驚くほど大きな音を立てて開いた扉の先にはロボロくんがボロボロになりながらいた。私とシャオロンくんはお互い顔を見合わせてクエスチョンマークを頭上に浮かべた。
「ロボロくんおはよー」
「先輩おはざーす」
とりあえず挨拶だ、とお互い一致したのか挨拶をすれば、ロボロくんはゆっくりと中に入ってきて、扉を閉めた。
「どしたの？」
「襲われました？」
「え！怪我したの！？」
「縮みました？」
「おいそれは悪口やろが」
シャオロンくんのおふざけに空かさず突っ込んだかと思えば、私の顔を見て「はぁぁあ〜〜」と大きなため息をついた。
「……なんもないねん…」
いや絶対なんかあるじゃん…
「なになになにどうしたの！？ねえー！」
「なにもないねん！」
「言った方が楽になりますよ〜」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花奈 - 更新再開されてとっても嬉しいです！！！！！今後も楽しみにしてますTT (2021年6月21日 18時) (
レス) id: b9fb555fa9 (このIDを非表示/違反報告)
海猫 - 全部一気に見ました！神作品ありがとうございます!これからの投稿も楽しみにしてますね! (2021年3月21日 13時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とても面白いです！！誤字を指摘させていただくのですが『スイスとオーストラリア』ではなく『スイスとオーストリア』ではないでしょうか。違ったらごめんなさい。応援しています！！ (2021年3月20日 21時) (レス) id: 148d6a46f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 全部一気に読んでしまいました…。本当に最高です！もう語彙力がなくて私のこの感情を作者様に伝えることができないのが本当に申し訳ないと思うほどこの作品は素晴らしすぎます…無料で読んでよかったんですかこれ…。本当にありがとうございました…感無量です… (2020年12月21日 16時) (レス) id: 1e1f442bdf (このIDを非表示/違反報告)
よこはま(プロフ) - ムニエルさん» ムニエルさんありがとうございます！全員実る世界線書くつもりなので最後までよろしくお願いします！ (2020年7月8日 19時) (レス) id: 51d00fe6bf (このIDを非表示/違反報告)
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