○ ページ3
友人は一生ものだ。
もちろん上辺だけの友人と呼べるのかわからない奴らもいるが、それでも限りなく、自分が心を許せる連中というのは貴重だと思った。
だからこそ、ソイツらに関係する人間とも上手くやりと思った。
「よ、よろしくお願いします…」
そういっておずおずと、既に差し出されていた俺の手を握る小さな手。少し冷たくて、でもどこか不思議な気分にさせられるその出会いは、兄さんの妹であるAとの出会い。まさかここまで心を許し合える存在になるとは思わなかったのだが、それも度が超えると良くないことを、また俺は身をもって知らされた。
元からAや俺たちの周りを嗅ぎ回っている汚い「野良犬」がいることは知っていた。それなりに目星をつけようとショッピを駆り出し、捜索はしていた。しかし、相手の方が一歩早かった。
何か起こる気がしたAの高校の文化祭。案の定2日目にAが襲われた。
未然に防げたはずなのに防げなかった。
相手もプロだ、それなりに対策を練ってきているのは知っていたが、俺たちが守るべき対象は堅気であり何も知らない、知識もない一般人だ。
それを言い訳にするつもりは毛頭ない。やられたことは倍にして返す
「悪かったな。もうこんな事がないようにするから」
俺は兄さんにお前を任された
1番の友人から託されたことを守れなかった自分が惨めで、悔しくて、絶対許さない
今回は運が良かったが、次回はこうもいかないかも知れない。暗殺者をもっと雇われてきたら、こちらでも対処ができないかも知れない。だからそのために対策を練りながら、こちらも攻めるのを忘れない。さながら盤上で行われているチェスのようだ
そして捕まえた暗殺者を使い、組織の尻尾を割り出す。容易ではないが、これくらいはやらなくてはならない。
「かなり大きな組織のようだな」
掴んだ尻尾はやはり外部、しかもドイツ。幸か不幸か、俺はドイツと日本のハーフであり、ドイツには少しばかり人脈があった。それもこれもドイツ人の父親が元手だが…使わない手はないだろう
「根から潰すのが一番だろうが…」
「日本支部から行って、ひきづり出すのがいいんとちゃう？」
「…それが早いか」
だが恐らく敵はそれも読んでいるだろう。俺たちがいつ乗り込んでもいいように、それなりに対処してるはずだ。
「…グルッペン、そろそろ一回休みや？」
「ああ」
「…まーたそれか」
しんぺい神がため息をついた
なぜならこのやりとりはもう何百回と行ったから
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花奈 - 更新再開されてとっても嬉しいです！！！！！今後も楽しみにしてますTT (2021年6月21日 18時) (
レス) id: b9fb555fa9 (このIDを非表示/違反報告)
海猫 - 全部一気に見ました！神作品ありがとうございます!これからの投稿も楽しみにしてますね! (2021年3月21日 13時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とても面白いです！！誤字を指摘させていただくのですが『スイスとオーストラリア』ではなく『スイスとオーストリア』ではないでしょうか。違ったらごめんなさい。応援しています！！ (2021年3月20日 21時) (レス) id: 148d6a46f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 全部一気に読んでしまいました…。本当に最高です！もう語彙力がなくて私のこの感情を作者様に伝えることができないのが本当に申し訳ないと思うほどこの作品は素晴らしすぎます…無料で読んでよかったんですかこれ…。本当にありがとうございました…感無量です… (2020年12月21日 16時) (レス) id: 1e1f442bdf (このIDを非表示/違反報告)
よこはま(プロフ) - ムニエルさん» ムニエルさんありがとうございます！全員実る世界線書くつもりなので最後までよろしくお願いします！ (2020年7月8日 19時) (レス) id: 51d00fe6bf (このIDを非表示/違反報告)
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