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当然だがAと気まずくなった
わけではなく
「お断りしました」
少しだけ目元を赤くして、でも笑って俺の前にやってきたAはそういってVサインをしていた。
「やっぱり弟くんにも悪いなって、自分で考えて…」
「…そうか」
「はい、ありがとうございました！」
俺はそういうAの髪の毛がぐしゃぐしゃになるまで撫で回してやった。キャーキャー言いながら笑うAを見て、心の奥でホッとした自分がいたことは気づかないふりをした。
「振られましたわー」
その日のうちにシャオロンと一緒に飯に行った。
振られた割にケロっとしているシャオロンはやっぱり本気ではなかったようだ。遊びであいつをからかうな、と言いたいがただの先輩ポジションにいる俺が言っていいような事ではないだろう。
「やっぱりな」
「やっぱりってなんやねん！」
「未来予知」
「クソやんけ〜」
酒が弱いのに酒を浴びるように飲むシャオロン。いつもより酒の量が多いし、実は傷ついているのかもしれない。遊びとは言え振られると傷つくもんなんだろうか
「てかさトントンさあ、俺振られたやんかあ」
「はいはい」
ぷちぷちと枝豆を取りながら食べていれば改まった言い方でシャオロンがそういった。
「なんて言って俺、振られたと思う？」
「好きじゃないのでごめんなさい」
「ちゃう！それも言われたけど！」
「言われたんかい」
「言われた。どストレートに…」
あ゛ーと言いながらテーブルに突っ伏すシャオロン。かわいそうに、なんて思ってやらんけどな。
そうして俺はシャオロンの話を聞き流しながら酒をそこそこ飲んでいたわけだが、次、シャオロンから発せられた文に思わず飲んでいた酒が変な器官に入って咽せることになるのだった
「好きな人がおるんやって〜…」
○＊・・＊○
好きな人がおる
好きな人がおる…
「(誰や)」
Aは一応大学に通っているから大学の男の可能性もある。ウチのバイトで良さげなのは…まあおるんやろうけど俺にはわからんところや。
この話を聞いたあと、シャオロンと話していても頭に入らず家に帰ってもこのことが頭を離れず、俺はひたすらに好きな人とやらについて頭を悩ませていた。
「(だいたいなんや…好きな人って…)」
アイツはオタクだから好きな人のことを二次元キャラに当てはめている可能性がある。しかしそうなると相当痛いやつで…
「(……トントン？)」
トントンの可能性微レ存か？
いやそれしかなくね？
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まる。 - 予想外すぎて(笑)大笑いしてしまいました！ありがとうございました！ (2023年1月24日 12時) (
レス) @page46 id: f4ad072890 (このIDを非表示/違反報告)
ことこ(ドS娘)(プロフ) - 面白い作品ありがとうございますwwwwまさかのストーカー…！？wwww面白すぎますっwww (2020年11月24日 2時) (レス) id: 5e03690c33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうなんこつ - 遅れましたが完結おめでとうございます！ まさかのカミングアウト(？)すぎて10秒位固まりましたw とっっっても素敵な作品をありがとうございました！ (2019年9月24日 0時) (レス) id: 90426beaf5 (このIDを非表示/違反報告)
明浄(プロフ) - 初めまして！完結おめでとうございます。とても素晴らしい作品をありがとうございました！！！ (2019年9月20日 0時) (レス) id: c1ca5eb15a (このIDを非表示/違反報告)
こにまる(プロフ) - 連載完結お疲れ様です！楽しく読まさせていただきました！とっても最高でした、ありがとうございます！ (2019年9月19日 22時) (レス) id: 925e5fcb5d (このIDを非表示/違反報告)
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