【wrwrd】俺の仕事場の後輩が俺を好きすぎる

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『てかあの子かわいいな〜Aちゃんやっけ？ロボロの妹やろ？』
「え゛ッ」

なんでこいつ知ってるんや。俺ですら知らんかったんやぞ…まあ確かにロボロはシャオロンと仲が良いからそう言う話もすんのか…？

『めっちゃ昔に家言って会ったことあるからな〜』
「はぁあ！？」
『我々だ、がまだ無かった頃やで？だから覚えてへんやろし』

電話越しに聞こえてくる声は何やら優しげで普段の毒気の強いシャオロンはいない。

「(…おい、おいおい、)」

まさか

『ほんま可愛なったな〜』
「…そうでもなくない？」
『え？そうかなあ。俺狙おかなー』
「はぁ！？」

やっぱり！！
こいつはすぐそうやって…！
我々だ内で一番女癖が悪いのはダントツで鬱先生なのは間違いない。今は公正されつつあるがそれでもアイツの女癖の悪さは群を抜いている。
しかし俺は次に女癖が悪いのはシャオロンだと思っている。コイツは割と女にすぐ声をかけたりする。もちろん童貞でもない。可愛いと思った女に積極的に声をかけにいくタイプだ。

『あの子彼氏とかおるん？お前懐かれてるやろ、教えて〜や』
「嫌やわ！てかお前、ロボロの妹って知ってんねんやったらあの過保護っぷりもわかってるやろ…！」
『あーシスコンロボロな』

ロボロな、ちゃうわ！語尾に草生やすな。

『割とえぐいよな、あのシスコンっぷり。一緒にお風呂入りたがるねんで』
「…気色悪…」
『あと基本的に妹大好きやから、誰にも妹おるって言ってへんしな』

それは確かに。
俺もそこそこ長い付き合いのはずだが知らなかった。

『えげつな過保護やけど、本人は嫌がってるやろし、まあ流石に恋人できたらロボロも過保護和らぐやろ〜！』
「アホちゃうんかお前…」


ロボロのあの感じは恋人ができて和らぐどころか殺意にまみれ相手を殺しにかかってもおかしくないレベルだった。俺が名前で呼ぶだけで指摘してきた、あの時の目は今でも忘れられない…
それに、シャオロンがすでに恋人になる気満々なのも正直気に入らない。確かにAは我々だ！が推し、箱推しです！っていつも言うとるけど付き合いたいとかではないって言うてるしそれに最推しは別にシャオロンやないし


『え？もしかしてトントンも狙ってんの？』



「ね、らってるとか言うなや！んなわけないやろ」
『せやんな〜童帝やしな』
「余計なお世話じゃ！」
『まあ狙ってへんねやったらええやん？がんばりますか〜』

わはは〜と笑うシャオロンに、俺は何も言えなかった。

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