狐拾いました。

てきとう ページ30

いや気付いとる気付いとる！！！


神さんもうそろそろ俺、宮侑って気づいてくれるかもしれへん！！





――――凄いなぁ。北さん


――――もう正解やったで




なんでお供え物やったヒトが俺のこと覚えとるんです？



――――いや、そらお前・・・・、お前のこと誰かに覚えてもらわんとあかんやろ？


――――誰にするか決めるの面倒やったからお供え物してくれた奴らにお前のこと
覚えさせたんや





な、なんてテキトウなんや・・・・


でもAちゃんに覚えてもらえるなんて幸せやなぁー・・・フッフ！



――――ほんま気色悪いくらい好いとんなぁ



――――・・・一目惚れっちゅうやつか？




・・・そんなんちゃいますよ



自然と好きになってたんですよ


気付かないうちに。


何時の間にか彼女に夢中です




――――おお・・・恋バナか？


――――女の恋やらなんやらもかなりどうでもええが男は倍やな




人の恋愛を！


失礼な神さんですね！！




てゆかこのままやとサムにとられちゃいそうや〜！！！


どうしたらええんです！？


どうも出来へん！！




――――落ち着けや



――――俺に訊いてもどうにもならんことくらいわかるやろ




うがぁぁぁぁぁ！！


辛い！辛いです！！




――――ハイハイせやなー




またてきとーな返事を！！




――――でもな、お前の弟は可哀想なくらいAちゃんに相手されてないで



ハッ！ざまぁ！



――――お前も一緒や阿保



・・・・。



――――・・・お前は狐や



嫌ってぐらい知ってます



――――それでもお前のがちょっとだけリードしとるみたいやで








えっっ！！！？？



マジですか！！？




――――おうおうマジマジ





――――せやからAちゃんの入ってた布団に顔をうずめたりする
変態行為は今すぐに止めるべきや。いつか人間に戻った時痛い目あうで




なっ、なんで知っとるんです！？



――――さぁな



――――安心せぇ。お前の行動は全部把握しとるから



――――お前のやっとる変態行為は大体知っとる







へへへへ変態行為やないですっっ！！！！！

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