先輩にとにかく口説かれた結果、付き合うことになりました。【江口拓也】

お掃除にはご用心 ページ4

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今日私は、いけないことをしてしまった。



これは、江口さんの部屋の掃除をしていた時の話である。


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江口さんがこれまで出演してきたドラマCD達が一斉に並んでいる棚の下に、ある1枚のCDが落ちていた。何かの弾みで棚から落ちてしまったらしい。

私はそのCDを直そうとしたが、表紙の男の子に目を眩ませ、斉藤壮馬と江口拓也という名前に目が止まり、つい聞きたくなってしまった。

『掃除終わったら聞いてみるか』

手に持っていたCDを自分の部屋へ置き、掃除の続きを始めた。




掃除と台本チェックをし終えた私は、あのCDを手に取り、起動させたパソコンに入れて読み込む。イヤホンを装着すると、タイミングよくストーリーが始まった。

おー、壮馬くん結構可愛い系の役だなー。

わ、江口さんのキャラ結構いかつい、めちゃめちゃかっこいい。

なんて呑気に聞いていたあの時の私を本気で殴りたい。

まさか、ベーコンレタスだったなんて(泣)





シーツの上で繰り広げられる男同志の大人プロレス。

私は上手くその状況が読み込めず、ずーっと聞いていたらいつの間にか終わっていた。

いや、全部聞くつもりはなかったんです。まじで。本当に私の想像力と理解力が追いつかなくて最後まで聞いてしまいました。ははっ(白目)

男性声優さんって凄いなぁ…こういうお仕事をサラッとこなせる皆さん流石です…私もいつか百合系のお仕事くるのかな、多分事務所的にNGだけど(())


そんなことを考えながら、江口さんの部屋にCDを直しに行く。


『よいしょっと…ここまで高いとこに置いとけばバレn「なにしてんの？」

いきなり後ろから聞き慣れた声で壁ドン、いや、棚ドンをされる。驚きと怖さで声も出ないし後ろを向くことすらできない。

江「もしかして、これ聞いた？」

『…ん、んなわけないじゃないですか…わ、私がBとLのCDなんて……』

江「俺一言もそんなこと言ってないんだけど」

『え、』

江「しかもこのCDの表紙、他の作品とは違って過激じゃないから聞かないとわかんないんだよね」

完全に論破されてしまった私は何も言えなくなり、思い切り江口さんの方へと体を回転させ、謝る。

『す、すみませんっしたｯｯｯ！！！！悪気はないんです！！！！ただ、興味本位で……！！』

江「うん、わかった。」

流石心も顔もイケメン声優！なんて思ったのもつかの間。

江「その代わり、今夜は覚悟しとけよ」

『ﾃﾞｽﾖﾈ…』







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