巳代さんと！�� ページ23
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「おかえり」
湯気が上る桶を手に出迎えてくれた巳代に颯が「ただいま」と返すが、巳代に
「…ごめん、なさい」
震える声で謝ったAに、巳代は持っていた桶を一旦床に置くと、抱き上げられたままのAを見上げて、次いで。
「ぃだっ」
前髪を退かしたと思ったらベチンッと容赦なく叩いてきた。
普段の巳代なら、叩くにしてもAに対しては絶対に容赦してくれる。
なのに容赦してくれなかったという事はAが間違えたのだろう。
また滲み出した金色の両目で巳代を恐る恐る窺えば、巳代は分かりやすく拗ねてみせていた。
「A、私はおかえりって言った」
暗に謝罪はいらない、と伝えられて視線をうろうろと
アクアマリンの瞳が雄弁に大丈夫、と語るので引き攣った喉で、
「た、だいま…」
「うん、おかえり。大きな怪我とかなくて良かったよ」
叩かれた箇所を巳代が優しく撫でてくれる。
よくできました、と言われてるみたいで目を細めたら水滴が落ちていく。
それもそっと微笑んだ巳代に拭われ、ようやくAも小さく微笑んだ。
「大将、そこの椅子にA降ろして」
「分かった」
椅子に座らされたAの前に膝を着いた巳代が、桶の中からタオルを取り出して絞る。
何をするのかと視線を向けたAに「触るぞ」と一言断り、タオルで足裏を拭っていく巳代。
「じ、自分でやります！巳代さん！」
「いいから。大将も着替えてきな」
「そうさせてもらおう」
Aの騒ぎ立てる声なんてなんのその。
未だ軍服姿だった颯にまで気を回しながら巳代はAの足裏を綺麗にする手を止めず、巳代からタオルを奪おうとするAも避けつつ
「(そういえば巳代さんとの組手勝てた事なかった！)」
いつだって地面に転がるのはAで「まだまだだな」と笑った巳代はその後に羽李、剛、岬を地面に沈めていた。
Aが打開策を思い付く前に巳代は足裏を綺麗にし終え、包むようにして足の甲まで拭う始末。
「しばらく足浸けとけ」
汚れたタオルを片手に立ち上がった巳代の言葉に従い、桶の中に両足を入れる。
じわりじわりと温まっていく足先にほぅ、と息を漏らせば巳代に髪を掻き回された。
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える(プロフ) - まろ。さん» コメントありがとうございます。岬さんのターンを現在、頑張って書いておりますのでもう少々お待ち下さい:( ;´꒳`;) 羅刹生徒との戯れ(殺伐)ならありそうですね…。読んでくださってありがとうございます(ㅅ´꒳` ) (10月11日 23時) (
レス) id: 1ac12544bb (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - マカロニさん» お待たせ致しました(◍ ´꒳` ◍) (10月11日 23時) (レス) id: 1ac12544bb (このIDを非表示/違反報告)
まろ。 - めっちゃ面白いです。囲や羅刹生徒との戯れも見てみたいです！！ (10月9日 18時) (レス) @page32 id: 8f5e220a7e (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - 続き待ってました！ (10月2日 16時) (レス) id: f15cb9037a (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - 最高です👍 (9月23日 23時) (レス) @page31 id: f15cb9037a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：える | 作成日時：2023年1月21日 1時
