颯から見た末っ子�� ページ22
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屋上へと繋がる扉の前、開け放った扉の内側に颯の確信通りAは居て。
零れ落ちていく涙が、綺麗だと思った。
同時に、
「ここに居たのか、A」
なんでもないように、胸の内の恐怖を奥へ奥へと隠し込み、いつもより声を柔らかく意識して話しかける。
不安定な時のAには大きな物音や声、キツいトーン、匂いの強いものは厳禁だと巳代に言い含められていたからだ。
持ち上がったAの視線が颯を見上げてきて、濡れた金色の瞳からまた涙が零れた。
「はや、て…？」
掠れた声が颯の名を呼ぶ。
確かめるように、疑うように。
生憎と何も持たずに屋上を目指してしまった為、現在の颯は手ぶらだが逆に丁度良い。
手早く両手の革手袋を脱ぎ捨て、冷たいであろうAの頬に素手を宛てがう。
ちゃんとここに居る、と伝われと願いながら。
「随分と冷えてしまったな」
案の定、冷え切ったAの頬に僅かに目を
上に何かを羽織ってたりはなく、足元は裸足。
まさかの、裸足。
痛み出した
「ひゃっ」
「断りも入れずに抱き上げてすまん。だがここに立ち尽くしても冷えていく一方だ。先ずは部屋に戻ろう」
一刻も早くAを室内に戻し、温めなければ。
その思いから提案の形を取りつつも颯はさっさと
頭上でAが何かを言いかけたが、結局は口を噤んだので了承したと受け取り、歩みを進めていく。
しかしすぐにAは口を開かざるおえなくなる。
「大将！そっちじゃない！」
「む？」
颯の超絶方向音痴によって。
少しだけいつもの調子が戻ったAに唇を持ち上げ、颯はAの指示のままにおとなしく歩いていった。
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える(プロフ) - まろ。さん» コメントありがとうございます。岬さんのターンを現在、頑張って書いておりますのでもう少々お待ち下さい:( ;´꒳`;) 羅刹生徒との戯れ(殺伐)ならありそうですね…。読んでくださってありがとうございます(ㅅ´꒳` ) (10月11日 23時) (
レス) id: 1ac12544bb (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - マカロニさん» お待たせ致しました(◍ ´꒳` ◍) (10月11日 23時) (レス) id: 1ac12544bb (このIDを非表示/違反報告)
まろ。 - めっちゃ面白いです。囲や羅刹生徒との戯れも見てみたいです！！ (10月9日 18時) (レス) @page32 id: 8f5e220a7e (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - 続き待ってました！ (10月2日 16時) (レス) id: f15cb9037a (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - 最高です👍 (9月23日 23時) (レス) @page31 id: f15cb9037a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：える | 作成日時：2023年1月21日 1時
