＊ ページ10
羽宮side
「うわ･･･っ寒。そーいや、もうすぐ12月だもんな」
今日は久々の休日で、特に用もないけどテキトーに街をブラついて、デパート寄って買いモンしたりしてた
「ん？」
河川敷まで歩いて来ると、道の脇に何台かのバイクが止まっているのが見えた。その向こうの土手では、ガラの悪そうな連中がたむろしている
(チンピラか･･････にしては、バイクを邪魔にならない所に置いてて妙にマナーあっけど･･･)
にしても、こんな寒い中 よく河川敷で たむろできるな。
「ん？」
すると、たむろしてる集団の真ん中に、見覚えのあるピンク髪を見つけた
あれ、まさか･･･
「･･････Aか？」
『んぁ〜？』
その声が届いたのか、アイツはこっちに目をやった
ピンクの髪はいつもみたいなストレートじゃなく、波立つ癖毛。耳にジャラジャラ付けたピアス。口にはドーナツ
『一虎？』
だが、俺と目が合うと ギロリと目付きの悪かったAの目が、俺の知ってる大きくキラキラとした目になった
「お、おお･･･」
『やっほー！休日に会うなんて奇遇じゃん』
「どあっ」
Aは勢い良く俺の首に抱き着いてきた
「･･･！」
頬をグリグリ擦り寄せてくるAに、寒かったハズの俺の顔はカァッと熱くなった
胸がバクバク速まるが、顔だけは平然とさせた
＿＿＿「Aさん、ソイツは？」
ガラの悪い連中の中から声が聞こえる
『ん？あーこの人は一虎。最近この人の働いてるペットショップよく行くんだー』
「･･････カズトラ･･･」
「つうか、何このガラの悪い連中」
『私の学生時代のお友』
「明らかにお前より年上じゃねーか」
『学校の友達じゃなくて、昔 私に絡んできてシメて仲良くなったお友っ！』
「･･･あー、なるほど」
シメて仲良くなったの意味は わからないが
とりあえず、この女の意味不明さは考えても仕方がない事は1.2ヶ月の付き合いで分かってる
＿＿サラッ
癖のあるピンク髪に手を差し込んで、手櫛してやる
「おお、いつもと違う」
フワフワしてンな。本当はこんな感じなのか
「何で直してんの？毎朝毎朝」
『え？』
「･･･？
別に、普通に可愛いと思うけどな」
『かっ･･･』
そうやって、恥ずかしそうに顔を染めるトコもな
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綾林檎 - あいこさん» とっても嬉しいです！ありがとうございます (2021年11月5日 8時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ(プロフ) - まだ途中までしか読んでないですが、キュンキュンしちゃいます！ (2021年11月2日 20時) (レス) id: 2a2413d9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年10月20日 20時
