＊ ページ49
▽羽宮side
「･･･ふっ」
(幸せそーだなコイツはいつも)
見てるこっちまで、幸せになるわ。
けど･･････こんなフワフワした女も、俺の父親にドロップキックかます元ヤンなんだよな
「･･････なァ、Aってさ･･･父親とか母親とかとはどうなの？」
『どうって？』
「いや･･･兄貴の話はよく聞くけど･･･あんま両親の事は聞かねーから･･･」
『んー。普通に仲良いよ？
あーただ、お父さんとは･･････ちょっと微妙･･･かも』
「･･･嫌い？」
『ううん、大好きっ！お父さんも私達の事 ちゃんと大事に想ってくれてるのは･･･わかってる
ただ お父さんは仕事に生きてる人だから。元からちょっと口下手で、それに加えて仕事で夜遅くに帰ってくる人だったから、あんまり話した事なくて
だから、まあ･･･よく･･･わかんないってのが本音かな』
「ふーん･･･」
「じゃ、お前は何でそんなに兄貴が好きなの」
『そりゃ ウチの兄貴が世界で一番カッコイイからっしょ！！』
↑
(反応速度0.1秒)
目をキラキラさせて迫ってきたAに心臓が一気に大騒ぎ
『喧嘩強くて、友達想いで、私の事も いつも大事に想ってくれるっ！優しい兄貴っ』
きゃっ！と頬に手を当て顔を赤らめるAを可愛いと思いながらも、少し複雑な心境
『私、小さい頃から いつも兄貴に引っ付いてたから』
兄貴の話をする時のコイツは本当に、世界中の幸せを独り占めしたような顔をする。本当に･･･兄貴が好きなんだな
『嬉しい事も楽しい事も、悪い事も、やっちゃダメな事も、全部兄貴が教えてくれた･･･
＿＿＿世界で一番、大好きっ』
「･････････そうか」
･･･俺の一番のライバルは、コイツの兄貴な気がする。
『さて、もうそろそろ店出よっか』
「えぇ〜寒ィ･･･」
『イルミネーション見に行こ〜！』
「寒い･･･」
Aにグイグイと腕を引っ張られて外に出る
『イルミネーション綺麗〜！もう今週はクリスマスだもんね』
「あー･･･そうだな」
町は煌びやかで、クリスマスムード一色
『あー！！』
「！？」
いきなりデケー声を出したかと思えば、Aは突然ブワーッ！！と走り出す
「あっおい･･･」
＿＿＿『見て見て一虎ぁ〜！！』
「･･･！」
『ほら！大っきいクリスマスツリー！！すごいすごい！！！』
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綾林檎 - あいこさん» とっても嬉しいです！ありがとうございます (2021年11月5日 8時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ(プロフ) - まだ途中までしか読んでないですが、キュンキュンしちゃいます！ (2021年11月2日 20時) (レス) id: 2a2413d9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年10月20日 20時
