＊ ページ43
プッ。
『なぁーに顔真っ赤にしてんのよぉ！バーカ！』
肩を叩かれて、軽く咳き込んだ。
「あッ･･･暑いからだバーカ！！」
『さっき寒いって言ってなかった？』
「クッ」
(翻弄されてるっ･･･！俺の方が5つも年上なのにっ！！クソッ)
「･･･」
花屋のオバチャンと楽しげに会話するAを横目で見て、落胆したように息を吐く
(わかっちゃいたけど･･･俺って全然意識されてねーな。ま、今まで男に囲まれて生きてきたみてえだし、しゃーねえんだけど)
「お前･･･よくこの花屋来んの」
『うんっ！まーね』
「Aちゃんはよく うちで花買ってくれるからね〜！昔からのお得意様だよ」
「へぇ、そんなに花好きなのか」
『花が嫌いな女の子なんていないさっ！』
「いや･･･それは人によるンじゃねーの･･･？」
『だって花のプレゼントって、大昔からの習慣っていうじゃん？やっぱプレゼントの定番だし、貰ったら喜ぶと思うよ！
＿＿＿ね？オバチャン』
「そりゃそーよ！」
「･･･でもすぐ枯れて捨てんじゃん」
『あーあー、一虎はロマンがないねえ。そんなんだから彼女いないんだよ』
「大きなお世話だボケ」
Aの一虎のやり取りを見て、フフッと笑う花屋のオバチャン
「でも、だからこそ伝わるものもあるんだよ」
「････？」
「花にはね、誰かを笑顔にしたり、心を和ませてくれる力があるんだよ
なにより、花にはその人の気持ちが込められてる。喜んで欲しい、笑って欲しい、幸せになって欲しい
送る相手との絆を深めたい時や、想いを伝えたい時･･･自分の気持ちを伝えるのに花を送るのは最適な手段の一つなのさ
花には、その人の心が込められてるんだよ」
「･････････ふーん･･･」
素っ気ない返事ではあるが、一応ちゃんと話は聞いていた
「で、お前はどんな花が好きなわけ？」
『え？』
んー？と腕を組んで首を傾げるA
『なんだろ･･･特別これっていうの、思いつかないな』
「オイオイ･･･」
『基本なんでも好きだし』
「何言ってんだい。Aちゃん いつも同じ花しか買わないじゃない。あそこにある･･･」
『ああー！もうっ余計な事は言わないでいーの！！』
突然焦り始めたAに、花屋のオバチャンはまたニヤける
「やっぱり、ありゃ
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綾林檎 - あいこさん» とっても嬉しいです！ありがとうございます (2021年11月5日 8時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ(プロフ) - まだ途中までしか読んでないですが、キュンキュンしちゃいます！ (2021年11月2日 20時) (レス) id: 2a2413d9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年10月20日 20時
