＊ ページ24
大切な人を貶されても
人生で一番輝いてた時間を否定されても
なんで、俺は何も言い返せねえ。
【───パァンッ！！】
この人に殴られた記憶が、俺の体を硬直させる
【恥ずかしい。本当に俺の子供か？】
威圧するように放たれた、俺を否定する言葉が俺の口を閉じさせる
窒息していく。
なんで。
(･･･ッ･･･何で俺は･･･！！なんで･･･！！)
·
·
『ねーアンタさ、恥ずかしくないの』
「！？」
それまでボーッと話を聞いていたAが、突然ケロッとそんな言葉を放った
「よっこらしょ」と立ち上がると、Aは上着のポケットに手を突っ込み、俺の父に向かい合った
『こんな公衆の面前で、息子貶してさ』
(･･･A)
彼女は まるで俺を守るように、俺と父さんの間に割って入ってくれていた
『仕事を変えろとか、そんな人間と関わるなとか。そんなのアンタに指図される事じゃないわ
アンタは何が不服なの？一虎は今、真面目に働いて、得意じゃない事にも必死でチャレンジして頑張ってんのに
アンタは一体、一虎の何がそんな気に食わないわけ？』
「･･･っ」
なんだ、この状況･･･Aと父さんがバチバチ張り合ってる。周りにいたAの仲間達も少し焦ってるようだった
「キミは一虎の古い友人か？」
『？･･････出会ったのは、最近だけど』
そう言うと、父さんは鼻で笑ってAを見た
「キミは知らないようだな」
『？』
何を言う気だ？
「一虎はな･･･刑務所に10年もいたんだ」
ドキッ！！！
心臓が、嫌な音を立てた。
「その前に、少年院にも服役してる。そんな愚息、親として自由にしとくわけにいかないだろ」
や、やめろ。待て
それ以上 Aに余計な事言わないでくれ
「2ヶ月前、ようやく出てきたから･･･わざわざ父として会いに来てやったんだ」
(･･････もうダメだ)
頭が真っ白になった。
(･･･知られた。俺がついこの間まで刑務所にいたんだって。タイミングが悪い･･･！！
刑務所に10年いた奴なんて、どんな目で見られるか)
『･･･』
ヤバい。
･･･絶対、軽蔑･･･された･･･
·
·
『ちゃんと話したの』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 197人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綾林檎 - あいこさん» とっても嬉しいです！ありがとうございます (2021年11月5日 8時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ(プロフ) - まだ途中までしか読んでないですが、キュンキュンしちゃいます！ (2021年11月2日 20時) (レス) id: 2a2413d9a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年10月20日 20時
